『3月22日はなんの日?』ジャズ・フュージョン界の大御所、ジョージ・ベンソンの誕生日

引用元:Billboard JAPAN
『3月22日はなんの日?』ジャズ・フュージョン界の大御所、ジョージ・ベンソンの誕生日

 3月22日はギタリスト/シンガーとして活躍するジョージ・ベンソンの77歳の誕生日。

 ベンソンは1943年3月22日、アメリカ・ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれ。1964年にリーダー作『ザ・ニュー・ボス・ギター』でデビューを果たし、68年にはマイルス・デイヴィスの『マイルス・イン・ザ・スカイ』のレコーディングに参加。同作はマイルスにとってはじめてエレクトリック・ギターを採用した作品だったこともあり、シーンの注目を集めた。その後もジャズ・フュージョン界を中心にギタリストとして活動を続けていたベンソンにとって、大きな転機となったのが、1976年発表の名作『ブリージン』。収録曲の「マスカレード」で自身がボーカルをとり、新境地を開拓。これが全米ビルボード10位のヒット曲となり、アルバム『ブリージン』は全米ビルボードチャートにおいてジャズ、R&B、そして総合チャートで首位を獲得、同年度のグラミー賞2部門を受賞する快挙を達成した。

 その後も『イン・フライト』(1977年・全米9位) やクインシー・ジョーンズをプロデューサーに起用した『ギヴ・ミー・ザ・ナイト』(1980年・全米3位)など立て続けにヒット・アルバムをリリースし、人気を不動のものにした。以降、2010年代までコンスタントに新作を発表。ジャズ界にとどまらずAORやソウル好きリスナーからも支持される幅広い音楽性とソウルフルな歌声を武器に活動を続けており、2017年には『ブリージン』の発売40周年を記念した全米ツアーをケニー・Gとともにおこない話題となった。

 昨年4月にファッツ・ドミノやチャック・ベリーら偉大なるロックンロール・レジェンドへのトリビュート・アルバム『ウォーキング・トゥ・ニューオーリンズ』をリリースし、以降、精力的にコンサートを行っていたベンソン。2020年も4月にフェスティバル出演を含むオーストラリア・ツアーが予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりキャンセルとなっている。