五十嵐久勝、ノヴェラ「長い船出からようやく戻ってきた」 西田昌史、1回解散シェイカー「外から見て“いいバンド”と」 JAPANESE HARDROCKの夜明け

引用元:夕刊フジ
五十嵐久勝、ノヴェラ「長い船出からようやく戻ってきた」 西田昌史、1回解散シェイカー「外から見て“いいバンド”と」 JAPANESE HARDROCKの夜明け

 【80’s JAPANESE HARDROCKの夜明け】

 Angie. (以下A)「シェイカーは1980年にマーシーが加入してからは、ずっと同じメンバーできているよね。途中で(ノヴェラの永川)TOSHIが入ってからだいぶ大事にされているみたいで、ええなって(笑)。メンバーが変わらないのは素晴らしいことだと思うよ」

 Marcy(以下M)「シェイカーにしか出せない、みんなの音はやっていて気持ちいいんです。海外からものすごいミュージシャンを連れてきても、あの音は出せないから。このメンバーだから長持ちしているんだと思います」

 A「90年代に1回解散したのは?」

 M「新しいことをやってみたかったんです。外に出ればいろいろと見えてくる。外から見て改めて“アースシェイカーはいいバンドやな、外に出なくてもいいんじゃないか”と思えて。再結成は沖に4~5年出ていた船が港に帰ってくる感じ。解散は正解だった。もっと続けていたらイライラしてバラバラになったと思います」

 A「ノヴェラもメンバーがもめたわけではないからね。こっちは長い船出だったけど、ようやく戻ってきた」

 M「そのノヴェラに、ツーマンに誘ってもらえた。同期のバンドのヤツらには“どうだっ!!”て言ってやりたいですね」

 A「90年代半ばのアクション!10周年記念をきっかけにしたものとか、2000年代に入ってのハードロックサミットとか限定的な復活はあったけど、今回の再結集は2年前に声をかけました。2期のメンバーも頭に浮かんだけど、(高橋)ヨシロウ君、(秋田)鋭次郎、1期の濃いリズム隊でもう一度やりたかった」

 M「一昨年の復活ライブは厚見玲衣さん(キーボード)のムーンダンサーとのツーマンでしたね」

 A「厚見君が声をかけてくれて夏に大阪でやることになった。最初はそれ1回のつもりだったけど、厚見君が『東京でもやりたいな』って。それで昨年の3月に吉祥寺でやった。2回続けば、この先はどうしようかってなるけど…。打ち上げ的に昨年の8月、ヨシロウ君とTOSHIと新宿で会ったとき、ヨシロウ君が『来年は40周年やね』って言って、その言葉を待っていたTOSHIは喜んでいたね。それが今年のライブにつながった」

 ■アースシェイカー 大阪出身のメタルバンド。1978年に結成。西田昌史は80年に加入した。83年「EARTHSHAKER」でデビュー。解散・再結成を経て2018年に『THE STORY GOES ON』をリリース。

 ■西田昌史 1959年生まれ、福岡県出身。愛称Marcy。ソロでも活躍し、2018年に『GARAGE』発表。

 ■ノヴェラ 神戸出身のプログレバンド。1979年に五十嵐久勝らで結成。80年に『魅惑劇』でデビューし、86年に終焉。90年代半ばから段階的に復活した。

 ■五十嵐久勝 52年生まれ、福島県出身。愛称Angie.。ノヴェラとシェラザード、ヌーヴォ・イミグラートなどで活動中。