東大法学部卒なのにおネェキャラのタロット占い師、ムンロ王子が語る「タロット占い」の奥深い世界

 タロット占い師、ムンロ王子が熱い注目を集めています。東大法学部を卒業後、会社勤めを経て、タロット占い師に転身しました。美しく化粧をほどこし独特のファッションを着こなす、謎に包まれた素顔にますます興味がそそられます。そんなムンロ王子が心血を注ぐ「タロット占い」とは?

 ―オンラインのタロット占いを11月11日にスタートしてから1カ月。反響がありますね

 「ワタシも大変よ~。いろいろなところから『どうしてそんなに当たるんだ?』 とうれしい反応をいただいて」

 ―自慢話はそれくらいで。今回はそもそもタロットって何? インチキじゃないの?とか、その辺を聞こうかと思っています

 「ズバッと来るわねえ。結論から先に言うとたかが占いではありません! す

ごく奥が深いんだから」

 ―タロット占いがどういうものか知らない方も多いので、やさしく、できれば

簡潔にお願いします

 「タロット占いとはタロットカードを使って占うもの。カードは78枚、22枚の大アルカナと呼ばれるカードのほかに56枚の小アルカナと呼ばれるカードもあって、その組み合わせでできています。大アルカナをもっと細分化して別のアプローチをしていくのが小アルカナと思っていただければ」

 ―歴史は

 「タロットの起源はピタゴラスの数秘術とアリストテレスの4大元素。実は2500年の西洋哲学の歴史があるのね。今の原型のような形になったのは18世紀から19世紀のイギリスと言われているわ。アーサー・エドワード・ウェイトさんが体系化したと…。現存で最も古いタロットカードは15世紀の後半にイタリアで制作された。最初はゲームのためのツールだったんだけど、そこからフランス、ドイツといったヨーロッパ各地に広まっていったの」

 ―今のようにポピュラーになったのは

 「1960年~70年代に007の映画で爆発的に世界に広まった。そこまでにタロットの歴史は、4つの時代区分の変遷といわれているけど、ウェイトさんの影響が最も大きいんじゃないかな」

 ―このままだと歴史の話で長くなりそうなので次のテーマ、「タロットカードの意味」を

 「大アルカナの22枚は占星術、小アルカナの56枚は数秘術と4大元素が根底にあるの」

 ―小アルカナ56枚、数秘術の説明をお願いします

「1~10の数札と王様(K)、女王(Q)、騎士(ナイト=K)、小姓(ペイジ=P)で14枚。それと4スートと呼ばれる棒、カップ、剣、金貨をかけると?」

―14×4は56、これが56枚の理屈?

 「よくできました。もっと言うと、棒はクローバー、カップはハート、剣がスペードで金貨がダイヤ、これとジャックでトランプが形成されているわけなんだけどね」

 ―大アルカナの22枚は

 「12星座+10の惑星、つまり水(星)金、地がなくて火木土と天王星の天、海王星の海、冥王星の冥に太陽と月で10個。天文学ね。これらのそれぞれの意味をカードにあてはめたというか、時代を経て割り当てたのがタロット。実は今回の(占いの)システムをつくるにあたり、10年間ムンロがしたためてきた世紀の大発見を組み込んだ! と思ったら先人たちがこれらの(裏側の)組み合わせをやっていてそうじゃなかったのよ…」

 ―それは残念でした。でもスケールとしては大きいです

 「よくタロットは非科学的という人がいるけど大間違い。紀元前500年のアリストテレスの時代の哲学とか、ピタゴラスの数秘術、占星術まで、しつこいようだけど2500年の歴史が詰まったものなのよ。ワタシに言わせると非科学的という人の方が非科学的」

 ―さて、そんな感じで理屈としてはすごいタロット占い。ムンロ王子にとって初めてのオンライン占いは本当に当たるのか、インチキじゃないのか

 「なぜ当たるのか。ワタシなりの理屈はあるのよ」

 ―伺いましょう

 「ムンロが裏側で仕掛けを作って、それを不特定多数に送って念じているから」

 ―余計にインチキっぽくなりましたけど

 「これまで1万人以上を鑑定してきているでしょ? ワタシの中で膨大なサンプリングがある」

 ―それは認めます

 「まずは22枚のカードの裏側にさっき言った12星座と10惑星を割り当てた。たとえば愚者のカードを引く人はこういう人…それを1万以上の実例というかサンプルをもとにカードに念じる。なぜ引くかではなくて、引く側から考えてもらえば、経験値にもとづいてそのカードを引く仕掛けが裏でできているから、結果的に当たっているかも、になるのよ」

 ―要はたまたまそのカードを引いた、ではなく、そういう人がそのカードを引くようになっている、と

 「そう。1万人のサンプルがあれば、10万人も100万人も同じこと。連載の1回目で話をしたゴタゴタに巻き込まれている人は、ゴタゴタのカードを引く仕掛けになっているってことね」

 ―もう少しわかりやすい実例ってありませんか

 「賭け事がヘタな人って、よく引きが悪いっていうでしょ? そうではなくて引きの読みが悪いだけ」

 ―引きの読み?

 「パチンコでいえば、当たらないとき=ダメなときにやらない人がパチンコのうまい人。その日の運があるのだから、まずい日は本来逃げて大負けしなくてよかった~となるべきなのに、やっちゃいけない時に頑張って動いちゃう」

 ―いますね、よく

 「確率論で毎回勝てるわけがないのだから、負けの落差を少なくすること。それが引き=読みのうまい人。賭け事には、きょうはやめなよという人がいないから、その部分をムンロ王子のタロットに任せてほしいわけ」

 ―そうきましたか

 「まずは一日が始まるときに、いい運か悪い運かを知ることが大事なの。怖いカードを引いても、それでいろいろなことが気になるなら、いいことかもしれない。今日は慎重に歩こう、と思っていればけがを防げる確率はあがるでしょ」

 ―なるほど

 「だから、毎日タロット占いをやってね。ムンロのタロット占いには1万人以上のグチのビッグデータが詰まっているんだから」

 ―グチのAI、うまい言い方ですね。頭脳といえば、ムンロ王子は東大卒なんですよね

 「なぜ東大を出ておネェのタロット占い師になったのか、でしょ?」

 ―そうです

 「ちゃんと後で話しますから。それはそうと、このインタビューを読んだ方は、今すぐにオンライン鑑定をやってちょうだいね」(12月16日「東大卒で何故タロット占い師?」に続く)