桂宮治、春風亭昇太以来29年ぶり「抜てき真打ち」…5人抜き!!

引用元:スポーツ報知
桂宮治、春風亭昇太以来29年ぶり「抜てき真打ち」…5人抜き!!

 落語家・桂宮治(43)が2021年2月中席(11日初日)で真打ち昇進することが17日、決まった。所属する落語芸術協会(春風亭昇太会長)の理事会で決定。香盤(落語家の序列)で5人を抜き、単独で昇進する。芸協での落語家の抜てき真打ちは春風亭昇太(60)以来、29年ぶりとなる。

 宮治は二ツ目昇進後、約半年で若手の勲章とも言えるNHK新人演芸大賞落語部門大賞を受賞する快挙を達成。サービス精神満点の高座で爆笑派として活躍していた。

 昇太会長は「宮治君の場合は、遅すぎるくらい。もっと早く(真打ちに)させてあげたかった。腕もある人で人気もある人なので」と期待。前会長の桂歌丸さんは抜てきに否定的だったが、「いい流れの中で新しいスターを生まないと…」(昇太会長)。昨年9月の柳亭小痴楽(31)、今年2月の松之丞改め神田伯山(36)と真打ち昇進披露で寄席が活気づいており、抜てきへとかじを切った。

 師匠・桂伸治(67)から知らせを受けた宮治は「思いもしなかった」と驚きながら「真打ちになってもスタンスは変えず、手を抜かず続けていきたい」と抱負を語った。

 ◆桂 宮治(かつら・みやじ)本名・宮利之(みや・としゆき)1976年10月7日、東京生まれ。43歳。2008年2月、桂伸治に入門し「宮治」。12年3月、二ツ目昇進。同年10月にNHK新人演芸大賞・落語部門大賞。14年、国立演芸場花形演芸大賞銀賞。13年に柳亭小痴楽、神田松之丞(現・伯山)らと二ツ目ユニット「成金」で活動。BS日テレ「笑点 特大号」若手大喜利メンバー。 報知新聞社