リメイク版『ファイナルファンタジーVII』では「当時のファンとプレイしていない人とのバランス」が重要だった。最新の開発者インタビュー映像が公開

リメイク版『ファイナルファンタジーVII』では「当時のファンとプレイしていない人とのバランス」が重要だった。最新の開発者インタビュー映像が公開

 スクウェア・エニックスは「INSIDE FINAL FANTASY VII REMAKE EPISODE1」として、『FINAL FANTASY VII REMAKE』の開発者によるインタビュー動画をYouTubeにて公開した。 
 インタビューにはプロデューサーの北瀬佳範氏、ディレクターの野村哲也氏をはじめとする全10名が参加している。

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 今回のインタビューでみな口をそろえて伝えたのは、「当時のファンとFF7をやったことない人のバランスをどうするか」という点だ。懐かしいが、新しい発見がある喜びに対するこだわりを強く感じさせる内容となっている。

 本プロジェクトのきっかけについて北瀬氏は、2012年の『FINAL FANTASY』25周年のタイミングで頭に残っていた『FINAL FANTASY VII』をリメイクしようと思い立ったからだと語られている。まだやり残したことがたくさんあり、たとえばミッドガルであれば当時の「ここ見れたらいいな」という気持ちをそのまま形にしたり、アバランチのメンバーや他のキャラクターにも厚みを持たせる工夫を凝らしたとされる。そのため、今回のリメイク作はパート分割となる第1弾はミッドガル脱出までのストーリーとなってしまったのだが、開発者はそれだけで十分なゲーム体験になると確信している。

 また今作はアクションゲームの手法を取り入れているが、アクションゲームが作りたくてそうなったのではなく、『FINAL FANTASY VII』の特徴であるATBバトルを突き詰めた結果、アクションとコマンドの融合が正解だという結論になったそうだ。当時と現代のゲームの肌感覚を尊重しあうことによって、臨場感があってより『FINAL FANTASY VII』らしい、バトルが楽しめるようになったと語られる。

 グラフィック面では、リアルな『FINAL FANTASY VII』の世界を表現する一方で、人間っぽくしすぎないことによって本来あった良さが損なわれないようにギリギリを責めている。
 やはり、ここでも当時と今を繋ぐ意識があり、ディティールを詰めるところは詰めることによって、ミッドガルという舞台とキャラクターが立体的に立ち上がってくる。

 開発者のこだわりを知ることができる今回のインタビュー動画を聞いて発売まで、想像力や思い出も膨らませてみてはどうだろうか。
 今回の動画は「INSIDE FINAL FANTASY VII REMAKE EPISODE1」となっており、続編を期待できるものとなっているので楽しみにしていきたい。

文/tnhr 電ファミニコゲーマー: