笑福亭仁智、「天満天神繁昌亭チャンネル」から生配信スタート

 上方落語協会会長の笑福亭仁智(67)が16日、大阪市北区の天満天神繁昌亭でユーチューブの「天満天神繁昌亭チャンネル」から生配信をスタートさせた。

 新型コロナウイルスの影響で繁昌亭は同協会主催の寄席を29日まで中止または延期としている。「コロナウイルスに負けてたまるかということで、おもろいものを全世界に発信しようと始まりました」と説明した。

 配信の期間はこの日から29日までで、協会所属の落語家が日替わりで持ち込み企画を毎日午後2時から1時間配信する。「公開稽古」や「落語解説」「競馬と落語」など多種多様なテーマでトーク、大喜利や、もちろん落語も披露する。

 寄席を主な生業とする落語家にとって、公演中止が続くことは死活問題。「ポケットマネーはないので、落語協会に出演料の交渉をいたします」と仁智。ガラケーを取り出し、協会の経理担当と交渉を開始すると、出演1本につき「ピーーーッ万円」のギャラを協会から出すことを確約した。

 最後は「落語を見たこともない方がチラッと見て、『落語おもろいんちゃう?』と思ってもらえたら」と視聴者に呼びかけた。