USENが手がけるオフィス専用BGM 「Sound Design for OFFICE」の効能とは?

引用元:オリコン
USENが手がけるオフィス専用BGM 「Sound Design for OFFICE」の効能とは?

 幅広い事業を展開するUSEN(USEN-NEXTグループ)のいわば本流ともいえるのはやはり有線放送。店舗・施設用BGMの契約は約75万件で当然ながら業界最大手だが、2013年よりスタートさせたオフィス専用サービス『Sound Design for OFFICE』も好調。19年末時点で約6万9000件にまで導入が進んでいる。会社にBGMが流れることで、具体的にはどのような効果が期待できるのか。実際に14年よりこのサービスを利用し続けている三井ホームの事例から、そのメリットなどを聞いた。

【写真】応接からの眺めも素晴らしいUSEN-NEXT HOLDINGS

明確な目的に分類された単なるBGMというイメージを超えた機能

 USENが運営するオフィス環境に最適化されたBGMサービス『Sound Design for OFFICE(以下『SDO』と略)』。現在は全111チャンネルで構成されており、機能別におもに4つのカテゴリーがある。それぞれ「集中力向上」「リラックス」「リフレッシュ」「気づき」という明確な目的に分類され、大学などの研究機関との共同研究・実験データに基づく編成が行われているチャンネルも揃う。
「導入後のお客様の満足度調査では、約86%の企業様よりオフィス環境が<良くなった><とても良くなった>と回答をいただいています。会社の中の就労エリアや時間帯で、流す/流さないを選択できますし、まずは部分導入でトライアルを、という提案をさせていただくことも多い。世の働き方改革の流れもあり、ご好評をいただいているという面もあるかと思います。職場環境にふさわしい音楽の存在は、仕事への集中力を高めるなど、単なるBGMというイメージを超えた機能を持っていると実感していただいているのでは」(USEN ICT Solutions 事業企画統括部 オフィスデザイン部 部長 野村大河氏)
 では、実際に導入した企業ではどのような評価を得ているのだろうか。三井ホームではサービス開始からまもなくオフィス向けBGMを利用している。
「導入は2014年度の下期からになります。数字上で顕著だったのは、残業時間の減少。導入前の上期と比較して、実に24%の削減ができました。その後、さまざまな働き方改革の取り組みと合わせ、現時点では当時の残業時間から約33%の削減につながっています。また、本社オフィスに加え、複数拠点の支社や関連会社にもオフィス向けBGMが広がっています」(三井ホーム 広報部 広報グループ 清宮貴氏)