OLから転身し、好きを仕事に 今後コスプレイヤーに求められるスキルとは?

引用元:オリコン
OLから転身し、好きを仕事に 今後コスプレイヤーに求められるスキルとは?

 アニメ・ゲーム・漫画といった、日本が世界に誇る“オタクカルチャー”の中でも、広く市民権を得るまでに成長した「コスプレ」。いまでは、世界を舞台に活躍するコスプレイヤーが多数登場するまでに。今回はOLから転身し、企業の公式コスプレイヤーやコンパニオンとして活躍している山音美結さんにインタビューを実施。マネージャー業もこなしているという彼女から、コスプレに対する真摯な思いを聞かせてもらった。

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■芝居や喋りも勉強して、仕事の幅を広げたい

――仕事としてコスプレに取り組むようになったのは、いつからですか?

【山音美結】学生のころから、コンパニオンや公式コスプレイヤーのアルバイトをしていました。大学卒業後、一度は一般企業に勤めてOLをしていたんですけど、20代の今しかできないことは、他にもあるんじゃないか…と思って。そのときいちばん興味があり、楽しいと思っていたコスプレイヤーやコンパニオンとして活動するようになりました。

――もともとコスプレに興味があったのですか? それともコンパニオンを経て、コスプレもするようになったのでしょうか?

【山音美結】プライベートでのコスプレが先です。『Sound Horizon(サウンドホライズン)』が好きで、コスプレで参加できるライブイベントに、友だちと誘い合って遊びに行ったのがコスプレ初体験です。そこからだんだん、コスプレそのものの魅力にハマっていって、『進撃の巨人』や『ONE PIECE』のコスプレもするようになりました。

――今はどんなお仕事をしているんでしょうか?

【山音美結】コンパニオンとしてのお仕事のほかに、お世話になっているプロダクションで事務のお手伝いをしたり、マネージャー業務もこなしています。今日もクライアントとの打ち合わせの後に、こちらの取材に寄らせていただきました(笑)。

――裏方としても活動されているのですね。公式コスプレのたいへんなところはありますか?

【山音美結】公式コスプレの場合は特に、作品のファンの方たちの見る目が厳しくなるのは当然だと思うんです。プライベートなら写真になったときにある程度のクオリティがあれば、「似合ってるね」、「かわいいね」で済むかもしれませんが、お仕事の場合は、表情や仕草、お客さんに応対する際の態度まで含めて評価されるので、そこを突き詰めたいと思っていて。「ただ着ているだけ」と言われないように、原作ファンの方たちにも納得していただけるコスプレができるよう勉強をして行きたいですね。

――山音さんはどんなコスプレイヤーになりたいですか?

【山音美結】ただ壇上に立って、写真撮影に応対するだけでなく、司会進行を務めたり、ちょっとしたお芝居もできたりと、“撮られるだけ”じゃないコスプレイヤーを目指しています。

――そのために、すでに実践されていることはありますか?

【山音美結】お芝居や喋りの勉強をしたいと思っていて。今はその前段階として、歯列矯正をしています。八重歯が唇に引っかかって、口角を上げる表情を作れないのが長年の悩みだったので、まずはそこを治して。矯正が終了したら、ボイストレーニングから始める予定です。コスプレ業界は移り変わりが早くて、10代、20代の若い子がどんどん参入してくるので、自分だけの武器を確立して、まだまだ頑張りたいです!

――MCができたり、コスプレ衣装のまま芝居もできたりしたら、仕事の幅もさらに広がりそうですね。

【山音美結】そう思います。これは、マネージャーもしているからこそ気づけた部分ですね。コスプレイヤーでありながら、殺陣やダンスもできたら、ステージでのパフォーマンスの幅はさらに広がるので。「うちの所属レイヤーなら、こんなこともできますよ」と提案できたら、企業様にももっと喜んでもらえるんじゃないかと考えています。