本人だけの問題じゃない。ドラッグ中毒がテーマの映画4選

引用元:ELLE ONLINE
本人だけの問題じゃない。ドラッグ中毒がテーマの映画4選

ファッションショーのバックステージではタバコじゃない煙を吸っていたことがクールだった90年代。『トレインスポッティング』(’96)や『レクイエム・フォー・ドリーム』(’00 ※製作は主に99年)など、ドラッグを救いようなく表現すれば“スタイリッシュ“になったそんな時代を経て、’00年代以降の映画は薬物問題や中毒患者の人々と真摯に向き合う時代に。ドラッグ・ムービーの良作を振り返る。

【写真】薬物中毒患者を演じてアカデミー賞を受賞した歴代女優・男優 本人だけの問題じゃない。ドラッグ中毒がテーマの映画4選 (C) 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

『ベン・イズ・バック』(’18)

薬物依存症から更生できないのは本人のせいじゃない。抜け出したくても抜けださせてくれないシステムがある……。それをこの作品以上に端的に美しく表現した作品がかつてあったかと思えるほどの良作。ジュリア・ロバーツが前向きでありながら、依存症に陥った息子のために東奔西走する姿は、これぞオスカー女優! と言える存在感。 本人だけの問題じゃない。ドラッグ中毒がテーマの映画4選 (C) 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

『ビューティフル・ボーイ』(’18)

依存してても、とてもいい子……。「薬物は不良のやること」という偏見を見事払拭してくれる、教育委員会推薦でもいいくらいの名作。ティモシー・シャラメはこの作品で、2年連続となるゴールデングローブにノミネートされた。 本人だけの問題じゃない。ドラッグ中毒がテーマの映画4選 (C) 2011 AMAZON CONTENT SERVICES LLC.

『ザ・ファイター』(’11)

スポーツと薬物といえばこの作品。コカイン中毒の元ボクサーを忠実に再現するべく、13kgもの減量や頭髪脱毛に歯科矯正などなどクリスチャン・ベールが行ったいつもの身体改造はオスカーを獲るのも納得。 本人だけの問題じゃない。ドラッグ中毒がテーマの映画4選 Aflo

『ダラス・バイヤーズ・クラブ』(’13)

ドラッグのためならエイズで亡くなってもかまわない。ジャレッド・レト演じるトランスジェンダーの女性が生きる可能性を目の前にしても、抜け出せない姿は、惑溺性を理解するのにかなり有効的。クリスチャン・ベール同様に、ジャレッドもこの役でオスカーをゲット。