中瀬ゆかりさん、浮上した東京五輪2年延期説は「ちゃんとしたシミュレーションがあって言っている。可能性はゼロではない」

引用元:スポーツ報知
中瀬ゆかりさん、浮上した東京五輪2年延期説は「ちゃんとしたシミュレーションがあって言っている。可能性はゼロではない」

 新潮社出版部長の中瀬ゆかりさん(55)が12日放送のTOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜・後5時)に出演。東京五輪・パラリンピック組織委員会で理事を務める高橋治之氏(75)が10日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)でインタビューに応じ、新型コロナウイルス感染拡大の影響について「大会は中止されないと考えている」との認識を示した上で、私見として今夏の開催が断念される場合は1年か2年延期が現実的な選択肢との考えを語ったことについてコメントした。

 大手広告会社・電通の元専務である高橋氏は、五輪招致にもスペシャルアドバイザーとして携わってきた。「来年のスポーツイベント予定は大半が固まっているため、延期の場合は2年後の方が最も調整しやすい」との考えを示した。さらに11日には共同通信の電話取材に「現実を踏まえ、それなりに対応しないといけない」と、大会延期の検討を今月末の組織委理事会で提起する意向も明かした。

 この発言に組織委の森喜朗会長が緊急会見し「とんでもないことをおっしゃったな、と。『口が滑ってご迷惑をかけた』と言っていたが、軽率な発言は厳に慎んでほしいと言った」と極めて強い不快感を表明。「安全で安心な五輪を進めるのがわれわれの基本的スタンス。方向や計画を変えることは全く考えていない」と開催の方針を改めて強調した。

 今回の動きについて、中瀬氏は「最初は高橋さんが個人の考えを言ってしまって、森さんがそんなことないって、(組織委の)中で割れている話かと思っていたけど、これだけキャリアのある人(高橋氏)が全く出ていない話を口走るかかな?と思って」と疑問を呈した。

 その上で「ちゃんとしたシミュレーションがあって、(高橋氏は)言っているのではないか。1年ずらして開催はスポーツのスケジュールがひしめいていてダメ。2年後ならできるかなと、模索して言っているので、(2年後に延期の)可能性はゼロではないと思います」と分析。「5月くらいに(結論)と言ってますけど、いろいろなことを計画してやらないといけない。選択肢の中でこれが大きいとか思わないでいろいろな可能性を考えないと」と問題提起していた。

 作家・岩井志麻子さん(55)も「2度目のオリンピックだという思い入れがあるので、『(開催)して欲しいね』とは思うけど、人の命に代えられるものではないです。このままだと、延期もやむを得ないと思います」と話していた。 報知新聞社