ダンカン3・11に複雑な思い「神さまなんて全く信じてませ~ん! でも、祈ります」

引用元:東スポWeb
ダンカン3・11に複雑な思い「神さまなんて全く信じてませ~ん! でも、祈ります」

 東日本大震災から9年を迎えた11日、たけし軍団のダンカン(61)が「9年目の祈り」と題し公式ブログを更新した。

 ダンカンは「我々にしてみれば区切りとして9回目の祈りになるのかもしれませんが、大切な人を失くした人にはその間何千回目の祈り、何万回目の祈り…悲しみと祈りのエンドレスの長い長い時間の中を彷徨っているのではないでしょうか?(時間の感覚さえ感じられなくなっている人もいるのでは…)でも、何にもできない我々がいて…祈るしか出来ない我々がいて…祈ったからどーなるんだ!ムキーと時折自分に腹を立てて…それでもまだ心の何処で祈りを信じていたりして…」とやるせない思いを吐露。

 津波で命を落とした天国の父に思いをはせる少女の詩を紹介し「でもやっぱり何にも出来ない…」と、無力なわが身を嘆いた。

 そして新型コロナウイルスについて「コロナ疲れってどーいうことだよ~ そりゃ今を生きていたらイライラもするでしょう?ストレスも溜まるでしょう? だけど、せめてせめて今日3・11くらいは口にしないでくれー! だって、コロナが収まれば(今でもだけど)大切な人や子や親や友人とず~っと一緒にいられるんだよー!耐えましょう…よ!」と訴えた。

 さらには「小さな小さな『復興薔薇』(本当は木香薔薇だけど『東北の復興とこの薔薇が育っか?の勝負!勝負!』と今はいないママリンと必死に育てました。だってまさか枯すわけにはいかないよな)を今朝見たら…あちらこちらに今にも弾けそうな蕾が…」と、震災の時に被災地で求めて自宅に植えたバラが、つぼみを付け、今にも咲こうとしていることを報告した。ダンカンは2014年、愛妻(享年47)を乳がんで亡くしている。

 震災と亡き妻への思いが重なり、思い出のバラに未来への希望を感じたのだろう。ダンカンは最後に「実はオレ神さまなんて全く信じてませ~ん! でも、祈ります…だってそれくらいしか出来ないから…みなさん大切な人のことを思いせめて今日を過ごしませんか…」と呼び掛けた。