遊助「40歳になって本当に楽しい」年を重ねたからこそ見える大きな可能性:インタビュー

引用元:MusicVoice
遊助「40歳になって本当に楽しい」年を重ねたからこそ見える大きな可能性:インタビュー

 遊助が11日、9thフルアルバム『遊言実行』をリリース。本作はタイトル通り、遊助のファンへの感謝と決意表明を“有言実行”した1枚。遊助の綴る希望あふれる言葉が色とりどりのテイストの楽曲とともに収められている。また、遊(feat)turing参加アーティストとしてYouTuberのンダホ(フィッシャーズ)、MaRuRi(まるりとりゅうが)、サイプレス上野(サイプレス上野とロベルト吉野)とのコラボレーション楽曲も収録。昨年アーティストとしてデビュー10周年を迎え、セカンドステージに向かう遊助の新たなチャレンジ、意欲がつまっている。遊助が「全魂を込められた」と話す本作の制作エピソードや、昨年40歳を迎えた中で他の世代と交流する意義など現在の心境を聞いた。【取材=平吉賢治】

実行の一つが“言葉”

――今作『遊言実行』というタイトルはどう決まったのでしょう。

 有言実行という言葉から『遊言実行』にしたのは言葉遊びもあるけど、遊び心を忘れずに活動し続けたのが遊助だと思っているんです。ライブや曲、ブログとかもそうだと思いますけど“言葉”を聴きに来てくれている人が凄く多いんです。俺語なのかな? よくわかんないですけど(笑)。一つひとつの言葉って大事だし、そこに宿る魂で人を傷つけることも助けることもできると思うし、夢を実現する後押しになることもありえるし。傷が癒える薬にもなっていると思うんです。

――遊助さんにとって言葉はとても大切なものなのですね。

 自分で発する言葉によって動きたくなることだったり、動かせることができると思っているんです。自分自身も言葉選びや聞く言葉は大切にしていて、言葉の強さを改めて考えながら作りました。去年10周年のライブやホールツアーをやらせて頂いて、色んな人達の顔を見て言葉や気持ちのキャッチボールをしながら、2020年は改めて前に進めるようなことを曲に乗せたいという想いがありました。

 10周年の裏テーマは“感謝”というのがあったんですけど、今年は一歩進んでセカンドステージというか“実行”だったり“始めの一歩”だったり、遊turingも含めて新しいことを模索しながら挑戦することを忘れずに進んで行こうというテーマ性を四文字熟語で表しました。

――アルバムを聴いた印象と歌詞の様々な言葉からも、今作の内容にぴったりのタイトルだと思いました。

 平成から令和になって、俺は40歳になって、10周年も終わってと、色んなことがリセットされてという年なのでそういうアルバムに出来たらいいなと思いました。

――正に有言実行だと思います。さきほど遊助さんが仰ったように、本作には人を助けたり夢の後押しをする希望の言葉がたくさんあると感じました。

 俺は男だから子供は産めないけど、言葉などで命を救えたり泣いている人を笑顔にすることはできると思います。全てがわからないから言葉というものが生まれたと思っていて。わかろうとすることがスタートで、次に実行することは「言葉に出す」ということだから。「この人どう思っているんだろう」という次の一歩は「何を考えているんでしょうか」という言葉だったりするから、実行の一つが言葉だと思うんです。

――確かに、言葉に出さなければ始まらないということに気づかされました。

 文字でも手紙でもいいんだけど、表現をしないと伝わらないですよね。

――テレパシーでもできればいいのですが。

 もう今では自分の意思で動く機械とかあるらしいし。考えて飛ぶとか、もうほとんどタケコプターだよね! そろそろ出来るんじゃない?

――今のテクノロジーの進歩の早さを考えるといけるのかもしれませんね。

 余裕でいけると思うよ! そう思ったらこの『遊言実行』のジャケットのロボットにも未来を感じてきたな…。