基本プレイ無料の『CoD』バトロワ『Call of Duty Warzone』プレイレポー広大なマップで生き残れるか

引用元:Game Spark
基本プレイ無料の『CoD』バトロワ『Call of Duty Warzone』プレイレポー広大なマップで生き残れるか

Infinity Wardが開発するFPS『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア(Call of Duty: Modern Warfare、以下CoD:MW)』をベースとした、基本プレイ無料のバトルロイヤルタイトル『Call of Duty Warzone』が、電撃発表を経て日本時間2020年3月11日0時にリリースされました。本稿では、そんな話題作の最速プレイレポをお届けします。

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『Call of Duty Warzone』は、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』を利用した150人のバトルロイヤルで、『CoD:MW』所有者は3月11日0:00より先行プレイ、そうでないユーザーは同日4:00に正式リリースとなったタイトル。他のバトルロイヤル系とは一風異なったシステムも採用している本作は、果たしてバトルロイヤルに近いのか、それとも『Call of Duty』シリーズに近いのでしょうか。

■チュートリアルをプレイするだけで報酬がもらえる

筆者はベータ版はプレイしたものの、本編は未購入だったため、約90GBのダウンロードを4:00に開始。5:30過ぎにはダウンロードとインストールが終了しました。その後、初期設定を一通り済ませ、チュートリアルも終了したのが6:00過ぎ。眠気と疲れが入り交じる満身創痍とも言える状態の中、『Call of Duty』の世界へパラシュート降下することにしました。

チュートリアルでは一通り操作やシステムが学べ、お金を集める必要性や、そのお金を使用して購入できるものが説明されました。筆者としては「バトロワでお金……?『CS:GO』みたいに武器でも買うのだろうか?」と考えたものの、実際はアーマーパネルや自己蘇生キットなど、戦闘時に有用なアイテム類から、キルストリークまで幅広く購入することができました。

■初日の早朝、150人マッチの行方は

本作のシステムとしては、3人Squadの150人マッチという、バトロワにしては多すぎるとも言える人数でのマッチシステムです。大人数マルチになればなるほど重くなるため、「PC負荷がシャレにならないほどの激重マッチが来る……!」と半分ほど期待をしながらマッチングしてみたところ、リリース初日の早朝ましてや平日ということで流石に即座にとはいかないものの、2分ほど待てばプレイすることができました。見える範囲のプレイヤーはほぼPS4で、同じチームでプレイしたプレイヤーはPC版が多かった印象。

実際のマッチは、『Call of Duty』シリーズのシステムを利用しているため、プレイフィールは完全に『Call of Duty』そのもの。ただ、マップの広さもあり、シリーズ独特の「敵をすぐに見つけて戦闘になる」というような感じはなく、場所によってはじっくりと武器等をファームできるといった形で、まさに「戦闘が始まるまでは至って平和そのもの」というマッチもかなりありました。

また、筆者が特に強く感じたのが、ハイスピードでは展開せず、キルストリークをうまく使いながら、迫ってくるガスから逃げ、次の安全地帯まで進んでいくというプレイができること。従来の作品であれば自らの手でテンポよく敵を倒し、道を切り開いていかなければならないものが、よりタクティカルになった印象で、斬新さを感じます。一方、安全地帯の外から必死に走ってくるプレイヤーというのは今のところは見ておらず、意外に戦闘狂なのか、はたまたバトロワを理解しているのかは気になるところでした。

さらにゲーム後半まで断続的にかなりの勢いでプレイヤーが死に続け、気がつけば20人を切るといったマッチが多く、絶えずマッチ中は銃声が聞こえ続けているのも、程よい緊迫感を与えてくれていると感じました。慣れているフレンドとプレイするのであれば、間違いなく地形判断をしてさっさと先に進むか、敵を潰しに行くかの2択を取りますが、今回野良でマッチングしたプレイヤーは全員さくっと内側に入ってしまうタイプで、待ちのプレイを楽しむことができました。

■知らないプレイヤーとのコミュニケーションも伝わりやすい

今回のプレイでは誰もボイスチャットを使うことはなかったのですが、それでも敵のいる場所にピンを置くなど、最低限のコミュニケーションと味方の移動だけで概ね何がしたいかわかりやすいというのも、本作ならではの良さだと感じました。密なコミュニケーションが取れない以上、タイミングを合わせて敵のところへ詰めるといったプレイは難しいですが、そういったものも自ら積極的にコミュニケーションを取っていったり、フレンドとプレイすることでより高度なプレイを楽しめるようになると思います。

マップとしては、住宅街などの建物が多い部分と、スナイパーライフルなどで広く見ることができるような非常に開けた場所がバランス良く配置されている印象で、マップ理解が進めば持っている武器に応じて行く先を変えていくようなものができるようになりそうな印象。

一方で、後半に開けた場所が選ばれてしまえば、かなり熾烈な争いになるのは間違いありません。実際にスナイパーライフルで自チームが狙われ続けるという場面にも遭遇しましたし、逆に戦闘中の敵に有利なポジションから横から攻撃をするといったシーンも多数。ざっとプレイするだけでも非常に面白さを感じます。

■生き返るためには1vs1で生き残れ
本作で最も面白いと思ったのが復活システム。本作はなんと死んでしまったプレイヤーは強制収容所に連れて行かれ、別の死んでしまったプレイヤーと1vs1に挑むことになります。その戦いに勝った方は1度だけ復活、負けた方はそのままゲーム終了という、まさにバトルロイヤル。死んでも負けることは許されないのです。

勝利したプレイヤーは再びパラシュート降下から再スタートですが、もちろん武器などは一切持っていない状態。再びファームからスタートする必要があります。基本的に味方がいる場所に降りるべきだとは思いますが、味方がいるということは既に漁られた場所。そういった意味でも、どうやって失ったものを回収したり、漁られていない場所を探すかというのもポイントになってくるでしょう。

■先に100万を稼ぐリスポーンありの「PLUNDER」も

先に100万キャッシュを稼いだチームが勝ちという、リスポーンありの激しい戦闘が行われる「PLUNDER」というルールも存在。こちらはバトロワモードに比べると、かなり激しい戦闘が積極的に繰り広げられています。また、高額のキャッシュを持っているプレイヤーはマーキングされる、ヘリパッドを利用して稼いだお金を預けられるといった独自のルールがあり、こちらはこちらでかなり奥が深いモードとなっています。

バトロワよりも広大なマップでバリバリと撃ち合う戦闘がしたい!という方は、こちらのモードの方が良いかもしれません。

■無料で斬新な『CoD』バトロワをプレイできる
150人という人数の多さを実感できないほどの広大なマップや、キルストリークのような明らかにバトロワに向いていないであろう要素が、適切に機能するように組み込まれている本作。『Call of Duty: Black Ops 4』のバトルロイヤルとは異なった感触で、合わなかったプレイヤーも1度はやってみても良いと思うほど。バトロワタイトルとしては異例の要素だらけで、バトロワに新たな風が吹きそうな気はしますが、必要なストレージ容量を考えると、あまり万人にはオススメできないという面もあります。

気軽にプレイをしやすいわけではないというのが最も大きな障壁だとは思いますが、独特のバトロワっぽくも『Call of Duty』色が強く出ている本作、気になった方はプレイしてみるのをおすすめします。

『Call of Duty Warzone』は、現在基本プレイ無料で配信中です。 Game*Spark kuma