「テセウスの船」で主役食い 11歳・柴崎楓雅の“魔少年”ぶりと目力

「テセウスの船」で主役食い 11歳・柴崎楓雅の“魔少年”ぶりと目力

 いよいよクライマックスに向け盛り上がるTBS日曜劇場「テセウスの船」は、「子役が主役を完全に食っちゃった」(テレビ誌ライター)ともっぱらだ。

 平均視聴率は第6話から13%台→14%台と右肩上がりで、8日放送の第8話は番組最高の15%台を叩き出した。

「主役の竹内涼真(26)を翻弄する子役の柴崎楓雅(11)の“魔少年”ぶりが、ネット上でも<可愛いけど怖すぎる>などと評判になっています。数字に大きく貢献していることは間違いありませんね」(前出のテレビ誌ライター)

 所属事務所の公式サイトによると、柴崎は2008年、東京都生まれで、身長141センチ、趣味は「野球」、特技は「長距離」に「将棋」となかなか渋い。

 3月1日放送のテレビ朝日のスペシャルドラマ「微笑む人」、3月20日から公開予定の映画「岡野教授の南極生物譚」、12月18日の映画「約束のネバーランド」にも出演という“売れっ子”だ。

 ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう言う。

「柴崎クンが演じるのは、安藤政信さん(44)が演じる『みきお』の小学生時代です。安藤さんも美形だけど得体の知れない不気味な役をやらせたら、うまいしハマる。<可愛いけど怖すぎる>柴崎クンのみきおが成長したら、安藤さんのみきおになるだろうなと、すんなり受け入れられました。スタッフも、安藤さんの子役として、よくぞ柴崎クンを選んでくれたと、拍手を送りたいですね」

 日本で子役といえば、鈴木福(15)や芦田愛菜(15)のように無邪気で可愛いタイプや、かつての柳楽優弥(29)のように寂しげな美少年がウケやすいが、柴崎はいずれでもない。

「はっきり言って柴崎クンの“目力”は、主役の竹内さんを超えているとすら感じます。悪いことを悪いことと思っていない、まるでゲーム感覚で、罪悪感を覚えないサイコパス的な魔少年を、本当に上手に演じています。背筋がゾワッとする感じは、2009年公開の米ホラー映画『エスター』で“魔少女”を演じたイザベル・ファーマン(23)を彷彿とさせる。子役として妙な色が付くことを嫌がる場合もありますが、周囲がうまく、柴崎クンの才能を伸ばしてあげてほしいと思いますね」(前出の山下真夏氏)

 まだ11歳。「テセウスの船」が終わってからも楽しみな子役だ。