世間はパワハラを許さない TKO木下隆行退所でお笑い界が戦々恐々

世間はパワハラを許さない TKO木下隆行退所でお笑い界が戦々恐々

「ある意味、絶妙のタイミングですよね」(在京キー局関係者)

 お笑いコンビ「TKO」の木下隆行(48)が今月15日に松竹芸能を退所すると5日、同社の公式サイトで“電撃発表”された一件。

 木下は昨年、週刊文春(10月10日号)などに、後輩芸人の「オジンオズボーン」篠宮暁(37)にペットボトルを投げつけて左目を負傷させたとか、「安田大サーカス」クロちゃん(43)に土下座させて足蹴にしたなどの“パワハラ”や“金銭トラブル”を報じられ、活動を自粛していた。

「表向きは事務所と話し合った末の“円満退所”となっていますが、矢作兼(おぎやはぎ)も自身のラジオ番組で『クビだろ?』と言っていましたし……今なら、世間の関心は新型コロナウイルスに集中していますからねえ」(前出の在京キー局関係者)

 それに被害者の篠宮は最近、「秒で漢字暗記」という動画が人気で、「オジンオズボーン篠宮暁の秒で暗記! 漢字ドリル」(宝島社)という本を先月出版したばかり。

「ゲスぶりが売りのクロちゃんも、はっきり言って木下より人気があります。内輪では金銭トラブルの方が問題視されたようですが、いずれにせよ、下手に木下をかばって騒動を引っ張りたくないというのが、関係者の本音じゃないですか」(芸能プロ関係者)

 木下は退所後、フリーで活動、相方の木本武宏(48)は事務所に残り、コンビは継続するという。芸能ライターの吉崎まもる氏が言う。

「木下自身もパワハラ騒動が発覚した当初は、ここまで反発を食らうとは思っていなかったようで、焦って周囲に相談しまくったそうです。それで“みそぎ”のためにボランティア活動をしたり、お遍路巡りをしたなどと一部で報じられましたが、世間は許してくれなかった……」

 コンプライアンスの時代。木下の一件で改めて分かったのは、世の中のパワハラに対する憎悪は凄まじいということだ。

「コンビは継続するので復帰の目もなくはないですし、30年近く所属したベテラン芸人に対する事務所の“恩情”もあるのかもしれませんが、現実は厳しい。木下のパワハラは、報じられている以外にもあるとみられている。復帰した途端に新たな騒動が噴出したら……テレビ局も怖くて使えないでしょう」(吉崎まもる氏)

 お笑い界のパワハラの噂は、何も木下に限った話じゃない。戦々恐々の芸人がほかにいたとしても不思議じゃない。