新海誠も注目の“ヨルシカ”が主題歌を担当!『泣きたい私は猫をかぶる』予告映像が完成

引用元:Movie Walker
新海誠も注目の“ヨルシカ”が主題歌を担当!『泣きたい私は猫をかぶる』予告映像が完成

第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞に輝くなど、国内外で高い評価を集めた『ペンギン・ハイウェイ』(18)を手掛けたスタジオコロリドの長編アニメーション映画第2弾『泣きたい私は猫をかぶる』(6月5日公開)。このたび本作の予告映像とメインビジュアルが解禁。さらに主題歌情報と追加キャスト情報が一挙に発表された。

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伊勢湾を目の前に臨む愛知県常滑市を舞台にした本作。空気を読まない言動で周囲を驚かせ、“ムゲ”というあだ名で呼ばれている笹木美代は、クラスメイトの日之出賢人に毎日果敢にアタックを続けるがまったく相手にされない。そんな彼女は、夏祭りの夜にもらった不思議なお面でネコの姿になって大好きな日之出に会いに行くようになるのだが、ネコとして長く過ごすうちに、いつしかネコと自分との境界が曖昧になってしまい…。

このたび解禁された予告映像では、ネコの太郎となって日之出に会いに行くムゲが、やがて大きな選択を迫られる姿がファンタジックな世界観のなかで映しだされる。そんな本作を彩るのは、いま若者から圧倒的な支持を集め、『君の名は。』(16)の新海誠監督もファンを公言している2人組バンド、ヨルシカの歌う書き下ろし主題歌「花に亡霊」。その透き通った歌声が、ムゲのまっすぐな想いをより一層引き立てていく。

そして、志田未来と花江夏樹がダブル主演を務めることで話題の本作に、日本を代表する実力派声優の山寺宏一と、ドラマや映画などでも幅広く活躍するお笑いコンビ・おぎやはぎの小木博明が参戦することが決定。山寺はムゲをネコの世界へと導き、物語のカギを握る猫店主役。また本作の演出家が大ファンということで起用された小木は、あらかじめ小木をイメージして作られたという、ムゲと日之出の担任・楠木先生役を演じる。

予告編とキャスト情報と同時に解禁された本ビジュアルには、ネコと遊ぶ日之出を嬉しそうな表情で見つめるムゲの姿が、常滑の町並みを背景に淡い光に包まれながら描きだされている。はたしてムゲは人間に戻ることができるのか、そして日之出に想いは届くのだろうか。大いに期待しながら本作の公開を待ちたい!

<コメント>

●山寺宏一(猫店主役)

Q1:出演がきまった際の感想

「作品の内容を知る前に、主演が志田未来さんと花江夏樹君だと聞き、共演出来る事を嬉しく思いました。花江君は嫉妬する程の活躍をみせている事務所の後輩。志田さんは『女王の教室』から注目していた大好きな女優さんで、この作品においてもその天才振りを発揮していて、ますますファンになりました」

Q2:演じたキャラクター”猫店主”について

「不気味で、トボケてて、掴みどころが無い、なんともユニークなキャラクターです。演じていて本当に楽しかったです」

Q3:観ていただく方へのメッセージ

「主人公2人の揺れ動く心情、日常の風景、摩訶不思議な猫の世界、どれもが繊細かつ丁寧に描かれている素敵な作品です。悩み多き多感な10代はもちろん、いろんな世代の方々に観て頂きたいと思います!」

●小木博明(楠木先生役)

Q1:出演がきまった際の感想

「僕をキャスティングしてくれるスタッフの気がしれないと思いました(笑)。前回アフレコした時は海外作品だったので、現場に海外スタッフが多く、イントネーションとか通訳をかいしてやったのでその時はリラックスしてできましたが、今回は日本のアニメーションだったから日本のスタッフがたくさんいて緊張しました」

Q2:演じたキャラクター”楠木先生”について

「実は最初オファーをいただいたときに、当て書きだということを事前にお聞きしました。キャラクターの楠木先生が眼鏡かけているし、ちょっと歳をとっていて、太った感じにみえたし、なんだかそれも僕っぽく再現されていたので、半信半疑ではありましたがその気持ちでアフレコにのぞみました。ですので、キャラクターの見た目が僕に似ているものですから、そのまんまでやらせてもらいました。正直、アフレコを終えた今でも半信半疑です(笑)」

Q3:観ていただく方へのメッセージ

「ちゃんと家族で観れるような作品です。大人も子供も楽しめる作品ですし、みんなに観てほしいです。僕は家族愛があるものが大好きなので、この作品は是非家族でも見てほしいですね。あと、僕のところも良い先生だなと思って観てくれたらありがたいですね(笑)。こんな先生いたらいいな!みたいな(笑)。映画なので長いかもしれませんが、映画館ではスマホを見るのを我慢してくださいね」

●ヨルシカ(主題歌)

「昔から映画をよく見ます。暇になる度に洋邦問わず鑑賞するのですが、音楽と調和した1本を見た時の感動は他には代え難いものがあります。特に物語の個性と、音楽の個性がぶつかり合った作品に心惹かれます。初め打ち合わせで監督の方に言われた言葉は『自由に作ってみてほしい』でした。ヨルシカは基本的にコンセプトが軸にある音楽を出しているバンドで、話を頂いた時は新たなコンセプトアルバムを作っている最中でもありました。

僕はその言葉が嬉しくもあのりつつ、つまりは、作品という枠組みの中で支える音楽ではなく、枠組みの外で泳ぐ自由さを求められているのだと捉えました。今回使っていただいた主題歌はヨルシカとしての作品性をそのままアウトプットしたものでもあり、この映画の創造力とぶつかり合って輝くような、独立した2作品が綺麗に調和を保っているような、そんな景色を作る音楽になっていればと、そう願っています。映画館で鑑賞出来ることをひとつの楽しみにしています」

(Movie Walker・文/久保田 和馬)