小関裕太、3年に1回のターニングポイント。素顔に迫る本音のボーイズトーク

引用元:VOGUE GIRL
小関裕太、3年に1回のターニングポイント。素顔に迫る本音のボーイズトーク

—小関裕太くん、今何歳?
今年で25になります。

—子役から活躍しているけど、俳優としてはどのくらいになるの?
17、18年くらいですかね。

—長い!
そうですね。デビューが8歳の頃でした。

—芸能界に入ったきっかけは?
タップダンスでした。映画『メリー・ポピンズ』を観て、「屋根の上で踊ってるの、あれなんだろう?」って親に聞いたら「タップダンスだよ」って教えてもらって。それからダンススクールに入って、そのダンススクールの中に小さな事務所があったんです。僕の両親は色々協力的で、習い事をやりたいって言ったものをなるべくやらさせてもらえる環境だったので、水泳に空手、タップダンスに芸能界・・・みたいな流れで。

—最初の仕事は覚えてる?
CMでした。オーディションを受けたら受かっちゃって。「あれ、受かるもんなんだね」って家族ともちょっと驚いて。ダンスが好きだったから、その頃はミュージカルのオーディションも受けました。ライオンキングやアニーのタップキッズとか。

—それが7、8歳の頃。もうすでに15年以上のキャリアがあるんだ。
そうですね。

—じゃあ、芸能界で活動するのは小関くんにとって日常?
そうですね、まさに。

—日常だからこそこうして話していても自然体に感じるのかも。声とかかけられる?街中で。
かけられないですね、あんまり。

—そうなんだ、背も高くて結構存在感ある。
東京は人と人との距離感があるので、街を歩いていて、気付いていただいたとしても「あ、いるね」とかっていうくらい。

—ちょっとそっとしておいてくれる感じ?
はい(笑)。—僕も小関くんのことをいつの間にか知っていた。という感じなんだよね。
それは嬉しいです。

—とはいえ今24歳で、去年一昨年くらいから知名度もぐっと上がってきているよね。今までのキャリアは順調だった?
あんまり落ち込んだ時期とか闇期みたいなのはあんまりなかったんですけど。もちろん自分の中では色々あったけど、キャリアにおいてはそういうのがなかったと思います。ターニングポイントと思えることが、3年に1回くらいで自分の中であって。

—どんなターニングポイントがあったの?
まずは小学5年生の時にNHKの『天才てれびくんMAX』に3年間出てこと。そこが学校や家よりも1番いた場所だったので、1つホームになってるかなと。今でもNHKに行くと、家に帰ってきた感覚にを味わえるのは、大人になってからこういう仕事を始めた人とはちょっと感覚が違うのかなと思いますね。

—NHKを家と同じように思えるって凄い(笑)!
はい(笑)。それから中学時代はずっと舞台をやって、中学3年生で『テニスの王子様』というミュージカルに出演したんです。それがまた1つターニングポイントだった。長期間同じ役を演じるっていう大変さと、同じスタッフの方、同じキャストの皆さんと一緒に1つのゴールに向かってずっと走り続けるっていう青春は、男子校みたいな感覚でした。で、高校3年生の時に初主演舞台に出演させてもらって、その時がめちゃくちゃきつくて。

—何ていう作品だったの?
『FROGS』という岸谷五朗さん演出の作品で、ちょうど高校のテスト期間中に芝居の稽古があったんです。それまで僕は学業と仕事を両立をしてる時が一番両方ともはかどるっていう性格だったんですけど、本当の両立のキツさっていうのを感じて。

—2つがうまく相乗効果になっていかない感じだ。
「あれ、僕ってどちらも120%でやっている実感が一番楽しかったのに、それぞれが100%にも満ちてない、50%50%になっちゃってる・・・。本当に勉強に関してもお仕事に対しても、ちゃんと向き合えているのかな」って疑問を覚えた瞬間にお芝居がすごく辛くなっちゃって。ちょうど高校3年で進路を考える時期だったんですけど、歌もダンスも好きだし、音楽も人と会うことも勉強も好き。何でも好きだけど、自分が1番努力しないと得られないもの、自分が苦手なものって芝居なのかもしれない。だからちゃんと向き合ってみようって思ったのが、仕事への意識というか頑張ろうって思い始めたきっかけでした。

—高校3年生の時に、すでに大きな経験をしたんだね。
1つ大きいですね。その後いろいろ出演させていただきましたけど、この3つがターニングポイントになってるかなって思います。

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