必ず上手くいく“アイデアが出ないときにやるべきこと” アートディレクター・寄藤文平が伝授!

引用元:TOKYO FM+

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。12月1日(日)の放送では、先週に引き続き、アートディレクター・寄藤文平さんが登場しました。

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◆「できればアイデアを出したくないんですよ」

高須:アイデアを生み出さなきゃいけなくても、それが出ないときがあるじゃないですか。そういうときってどうやってひねり出すの?

寄藤:僕は、できればアイデアを出したくないんですよ。アイデアって、ものすごくリスクが高い方法なんですよね。出ないと前に進めない状態ですから。たとえばボクシングで、必殺技を持つ選手って、弱いイメージがありませんか? きちんとジャブを打つとか、ワンツーが速いとか足腰を鍛えているとか、そういう選手が強いのかなって僕は思います。

高須:面白い感覚やね(笑)。

寄藤:なので、アイデアが出ないときは、“アイデアが出ないときにやるべきこと”をやる。必ず上手くいく、自分のフォームというか。この手順でやれば、完成度の高いものがきちっと出せることをやります。もう、マシーンのようにやる。

高須:どうやってやるの?

寄藤:たとえばレイアウトの話なら、「こうやると今風だし、みんながいいと思うな」っていう書体だったり、全体のバランスだったりがあるんですよ。流行に準じて、則って、それをきちんと作ります。

高須:なるほど。

寄藤:そうすると、作っているうちに「もっとこうしたらいいかも」っていう、具体的な方法が枝分かれしてくるんですね。そのなかで面白い枝が見つかって、それをやったら上手くいったってこともありましたね。

高須:じゃあ、必殺技はいらないタイプだね。

寄藤:“必殺技”……正確に言うと僕は憧れがあるんですよ。桁外れの才能に、ちょっと憧れはあります。その気持ちが裏返っています(笑)。

高須:裏返っているから、足腰を鍛えて、見事なワンツーで、ジャブを打つ(笑)。