リュウソウジャー完!スーツアクター・竹内康博が子どもの心をつかむワケ

引用元:ふたまん+
リュウソウジャー完!スーツアクター・竹内康博が子どもの心をつかむワケ

 どうも、特撮芸人のしいはしジャスタウェイです。3月1日の放送で、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』が遂に最終回を迎えましたね。キャスト、スタッフの皆さま1年間お疲れさまでした。

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 リュウソウジャーを1年間見てきてまず思ったのは「よく泣く戦隊」だったなと。その、涙とともに成長して強くなっていく彼らの姿にこちらも涙しました。

 その感動の中で1番大きかったのは、主人公リュウソウレッド・コウの持つ「優しさ」だったのではないでしょうか。しかし、その優しさはもともと彼が持っていなかったもの。マスターがコウに教えたのは、大切な人が出来て、その人を思ったときに「優しさ」が生まれるということ。そしてその「優しさ」が「仲間」との絆を深めていき、やがて彼はリュウソウ族としての「使命」ではなく「仲間」を優先するんです。

 個人的には、リュウソウジャーは「仲間」と「優しさ」、この2つのワードが太い柱になっていた気がします。月並みなことを言いますが、ネットでは人と人のつながりが薄かったり、言葉の暴力で簡単に人を傷つけたりするじゃないですか。この「仲間」と「優しさ」は、現代の希薄なつながりや、相手を思う気持ちの欠落に対してのメッセージのようにも感じました。

『リュウソウジャー』は【騎士】と【恐竜】をモチーフとした、カッコよく完璧な設定ですが、彼らには弱い部分がたくさんあって、泣いてひざまずきます。そのたびに何度も立ち上がり成長していく戦隊でした。それを見て、僕たちも何度も奮い立たされました。まだ見ていない方もいると思うので、後は実際に見てくださいね。

「初」ぞろいだったスーツアクター

 さて、そのリュウソウジャーのスーツアクターさんは若手ぞろいプラス「初」が多いんです。リュウソウレッドの伊藤茂騎さんは「初」のレッド、リュウソウグリーンの蔦宗正人さんはテレビレギュラーが「初」、ゴールドの岡田和也さんは戦隊レギュラーが「初」でした。

 ただ「初」とはいえ、ひとつ補足してきたいのは、蔦宗さんはテレビレギュラーこそ初ですが、それまでシアターGロッソで何度もレッドやメインキャラクターを演じてきた名アクター。地盤がむちゃくちゃ固まっており、満を持して出演した人なんです。よくM-1決勝で、初めて見たコンビが、「なに? この人たち面白い!知らなかった!」って話題を集めますよね。ただ、ああいったコンビは、もう劇場では既に面白いコンビとして有名で、ただ広く知られてなかっただけというケースが多いんです。

 それと同じで、蔦宗さんも既に劇場(シアターGロッソ)では常連組の安定したメンバーの1人でした。“ミスター平成仮面ライダー”こと高岩成二さんも、テレビ初レギュラーを獲得するまではずっと後楽園でメインキャラクターを演じ続けていました。選ばれるのにはちゃんと理由があるってことです。

 話は戻りまして、ブルーの高田将司さん、ピンクの下園愛弓さんは近年の戦隊を支える頼もしい若手メンバーです。まぁ若手と言えど皆さんそれなりにキャリアがあります。僕が今年で39歳ですがいまだ若手芸人とくくられるのと同じことかもしれません。

 そんな実力派ぞろいの皆さまを若手と言わざるをえない要因のひとつとして、その若手の中にベテランが1人いるからなんです。そうです。3月8日で51歳の誕生日を迎える、竹内ヤスこと竹内康博さんです。次々と世代交代が進む中で不動。戦隊ヒーローを演じ続けています。この世代交代の波が押し寄せる中、それをはねのけるほどの存在なんですね。

 竹内さんは長年、脇を固める役から主役までさまざまな役を演じてきました。『ドラえもん』でいうと、ジャイアンから、スネ夫、のび太、そしてドラえもんとすべてを演じられるみたいなことですね。しかも動ける。僕がプロデューサーだったら、そりゃあ5人のうちの1人には絶対入れたいですね。