KANA-BOON・谷口 鮪、メンバー脱退を経て…“悲しみ”にも向き合って曲を作った

引用元:J-WAVE NEWS
KANA-BOON・谷口 鮪、メンバー脱退を経て…“悲しみ”にも向き合って曲を作った

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。3月4日(水)のオンエアでは、KANA-BOONの谷口 鮪(Vo./Gt.)、古賀隼斗(Gt.)、小泉貴裕(Dr.)が3人そろって登場。オンエア日にリリースした、ニューシングル『スターマーカー』と初のベスト盤『KANA-BOON THE BEST』についてたっぷり語った。

ベスト盤にはインディーズ時代の曲も

『KANA-BOON THE BEST』に込めた思いとして、谷口は「僕たちにとっては去年にメンバーの飯田祐馬(Ba.)の脱退があって3人になったから、これまでのKANA-BOONもちゃんと知ってもらってもらいたいなと思ってリリースした」と語る。

今回のベスト盤はこれまでのシングル曲や代表曲、メンバーセレクト曲の他に、インディーズ時代の曲を新録した『スノーエスカー』を収録している。

谷口:『スノーエスカー』は20歳くらいの頃に作った曲ですね。
サッシャ:昔の曲を歌うってどんな気持ち?
谷口:聴き比べて、声が全然違うなと思いました。当時の音源を聴き返したりもしましたけど、声の質感が全然違うので、本当に別人くらいの感じでした。それでも、このベスト盤の『ないものねだり』とかデビューして初期の曲と今を比べても全然声が違うので、たくましくなったというか太くなったというか。
サッシャ:昔の歌詞はどんな世界観だった?
谷口:相変わらず女々しいですね(笑)。いつまで失恋を引きずってるんだって。その感情が揺れ動くところは、変わらないですね。
サッシャ:昔の曲を歌って恥ずかしい気持ちはないわけですね。
谷口:それはないですね。歌っていてしみじみはしますけど。当時の気持ちが残ったまま再び傷ついたり(笑)。 KANA-BOON・谷口 鮪、メンバー脱退を経て…“悲しみ”にも向き合って曲を作った J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)

心のマーブル模様を歌った新曲『マーブル』

『KANA-BOON THE BEST』には新曲『マーブル』も収録している。

谷口:バンドが3人になって、あまり悲しみとか痛みとかさみしさとか、そういう気持ちを見ずに明るい気持ちでバンドをやっていくこともできたと思うけど、僕たちにとってはそういう人が避けて通れないところをちゃんと歌っていくのがKANA-BOONらしい姿勢かなと思ったので、メンバーが抜けたこともあるし、これから3人でやっていく力強さもあるし、そういうことも歌っています。そうじゃなくても、これから春に向けてみんなもいろんな別れがあると思うので、そこに支えとなりそばにいてくれるような曲にしたかった。挑戦をテーマにしていたりもしたので。

曲名にもなった「マーブル」について谷口はこう続ける。

谷川:僕たちはいろんな感情が一気に渦巻いたから、それを今ちゃんと歌えるのはKANA-BOONしかいないので、心のマーブル模様を歌おうと思って作りました。
小泉:僕もこの曲はデモが仕上がった段階で、大事な曲だなと思っていていました。リズムで捉えるのではなくて、歌の一部になり得るようにドラムを叩きたいなと思って、一音一音に感情を持たせるように叩いたので、それが曲に現れていると思います。
古賀:僕はギターにおいては偏った感情を出しがちでし、悲しいと感じたら悲しさ全開で弾いていました。でもこの曲でステップが上がったような気がしていて、悲しさの中にも前を向く気持ちとか、2つ以上の感情が自分の中に生まれて、それをギター1本で表現するところに着地できたので、すごく成長できた曲ですね。