2019年に最も売れたアーティスト、ミーガンがレーベルと訴訟、BTSが自己最高位マーク：今週の洋楽まとめニュース

　今週の洋楽まとめニュースは、テイラー・スウィフトの話題から。全ての国のフィジカル・セールス/ダウンロード/ストリーミングを総合し、2019年に最も売れたアーティストを決定する【IFPI グローバル・レコーディング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀アーティスト)2019】に、テイラーが選ばれた。彼女が獲得するのは2014年に続いて2回目となる。8月にリリースされた、リパブリック・レコードへの移籍後初となるアルバム『ラヴァー』は、初週に867,000ユニットを記録し、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で初登場1位を獲得。タイトル曲のほかにも「ME! feat.ブレンドン・ユーリー・オブ・パニック！アット・ザ・ディスコ」や「ユー・ニード・トゥ・カーム・ダウン」などが収録されている。

2019年に最も売れたのはテイラー・スウィフト、IFPIが選ぶ年間最優秀アーティストに決定

　現地時間2020年3月3日、米トーク番組『エレンの部屋』にゲスト出演したカリードが、ビリー・アイリッシュと2018年に行ったコラボについて語った。Netflixドラマ『13の理由』シーズン2のサウンドトラックに収録された「lovely」で、ビリーとコラボしたカリードは、「彼女はクイーン。本当に大好きなんだ」と話し、「歌声を聞いた瞬間に、彼女がスターになると分かった」と述べている。なおカリードは、現地時間3月24日から4月14日にかけて日本公演を含むアジア・ツアーを行う予定だったが、開催を延期している。

カリード、「lovely」でコラボしたビリー・アイリッシュについて語る

　3月6日にリリース予定のミーガン・ジー・スタリオンのニュー・アルバム『Suga』をめぐり、レーベルの＜1501 Certified Entertainment＞からリリースを妨害されているとして、ミーガンが米テキサス州で裁判を起こしていた。ミーガンは、レーベル側が不当に流通業者に対して“彼女の新しい音楽をリリースまたは販売しないよう”指示していたとして、差し止め命令を求めて地元テキサス州に提訴。連邦裁判所の判事が2日、レーベル側に対して暫定的差し止め命令を下したことを受け、ミーガンは4日にアルバムのアートワークと、全9曲のトラックリストをSNSに投稿し、6日のリリースを告知した。しかし、レーベル側は暫定的差し止め命令の取り消しを求めており、この結果によっては6日のアルバム・リリースに影響が出そうだ。

ミーガン・ジー・スタリオン、ニューALの3/6リリース予定が不透明に　レーベルと訴訟合戦

　さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ロディ・リッチの「ザ・ボックス」が8週目の1位をキープした。週間4,820万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでは9週目の首位を維持した「ザ・ボックス」。遂に5,000万視聴を切ったが、2月28日に公式ミュージック・ビデオが公開されたため、次週はその効果により快方に向かうと思われる。また、今週4位には、BTSの新曲「ON」が初登場。2019年4月27日付チャートで8位にデビューした「Boy With Luv feat.ホールジー」を上回る自己最高位で、2018年6月2日付チャートで10位を記録した「Fake Love」を含む、自身3曲目のTOP10入りを果たした。

【米ビルボード・ソング・チャート】ロディ・リッチ8週目の首位、BTS自己最高位マーク
BTSの「On」が全米TOP10入り、英語以外の楽曲として史上20曲目

　そしてアルバム・チャートでも、BTSの新作『Map of the Soul: 7』がNo.1デビューを飾った。初動ユニットは422,000で、そのうちアルバムの純粋な売上が347,000枚、アルバム・ストリーミングによるユニット数(SEA)が48,000、楽曲単体によるユニット数(TEA)が26,000だった。ストリーミングの週間視聴回数は7,470万回。過去に同チャート1位をマークした3枚のアルバムが記録したユニット数を大きく上回る、初動ユニット自己最高記録も更新。同時に、1年9か月という短いスパンで4枚のアルバムを首位に送り込むという快挙も達成している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】BTSが4作目のNo.1、オジー10年ぶりの新作でTOP3デビュー（3/2訂正）

 

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