エル・ファニングが「ティーンスピリット」歌姫役を熱望し、3カ月の歌唱トレーニングに挑んだ理由とは?

引用元:映画.com

 [映画.com ニュース]エル・ファニングが主演を務め、「ラ・ラ・ランド」のスタッフが再結集した青春音楽映画「ティーンスピリット」が2020年1月10日に公開される。ファニングが、メガホンをとったマックス・ミンゲラ監督に自ら出演を熱望した理由、3カ月におよぶ歌唱トレーニングについて語った。

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 2歳8カ月でスクリーンデビューを飾り、ソフィア・コッポラ、デビッド・フィンチャー、J・J・エイブラムスら数々の著名監督から引っ張りだこの若手実力派ファニング。「ガルヴェストン」「マレフィセント2」など話題作への出演が相次ぎ、第72回カンヌ国際映画祭では史上最年少の21歳で審査員を務めた。

 本作で演じるのは、イギリスの田舎町・ワイト島で暮らす、歌うことが好きな少女ヴァイオレット。ある日、バイト先のパブのステージで歌っていると、元オペラ歌手ヴラドの目に留まる。そして、昨年の優勝者がプロデビューを果たした公開オーディション番組「ティーンスピリット」の予選が開催されることを知り、夢に向かって一歩を踏み出すべく参加を決意する。

 ファニングは、「ミンゲラ監督が脚本を書いていて、自ら監督もするという情報が出ていたんです。でもキャスティングはまだだと。記事には、歌のオーディションに挑戦するティーンの話だと書いてあり、音楽映画や歌う役には昔から興味があったんです。それで、連絡を取ってみたんです」と述懐。ミンゲラ監督と会った時は予想外の言葉が返ってきたそうで、「この役(ヴァイオレット)は私向きじゃないと。彼らが探していたのはポーランド系で歌手もできる役者でした」と明かす。

 ミンゲラ監督の言葉が、これまで歌手としての経験がなかったファニングを燃え上がらせ、「歌えることを証明したい」と考えるようになった。「ミンゲラ監督に会って話をしたら、この映画を同じように捉えていたし、同じビジョンを持っていることが分かりました。それで余計にどうしてもこの役をやりたくなって、チャレンジを決意したんです。元々難しいことにチャレンジするのは好きなので。その打ち合わせ後すぐから音楽プロデューサーのマリウス・デ・ブリーズと3カ月間毎日、ボーカルトレーニングの特訓をしました」と、役を掴むまでの日々を振り返る。並々ならぬ情熱と努力で役を獲得したファニングを、ミンゲラ監督は「自分の才能に甘んじることなく、ポーランド語やダンスの訓練に加え、歌唱力を鍛えるべく徹底して準備してくれた」と絶賛。ファニングは劇中で圧巻の歌声を披露している。

 「ティーンスピリット」は、20年1月10日から東京の角川シネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国で公開される。