「007」最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開延期で3000万ドル以上の損失

引用元:IGN JAPAN
「007」最新作『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開延期で3000万ドル以上の損失

「007」最新作『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の約7カ月の延期により、製作会社のMGM Studiosは3000万ドル(約31億8000万円)以上の損失を出す見込みだ。
The Hollywood Reporterは、MGMが3000~5000万ドルの打撃を受ける可能性が高いと報じている。MGMは今週、「世界的な映画市場について慎重な検討と徹底的な評価を行った」結果、『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』の公開を4月から11月へと延期すると発表した。
具体的には言及されていないものの、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症が延期の理由だろう。一時的に映画館が閉鎖されている地域も少なくなく、4月に公開した場合、「007」最新作の興行収入に大きな影響を与えていたことが予想される。
また、BBCが報じているように、今週のはじめ、「007」シリーズの代表的なファンサイトである「MI6 Confidential」と「The James Bond Dossier」が「マーケティングのリリース・スケジュールよりも公衆衛生を優先する時だ」と訴える書状を公開していた。

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」画像・動画ギャラリー

新型コロナウイルス感染症は、映画業界全体に打撃を与えている。The Hollywood Reporterによると、世界の映画産業が被る損失は50億ドル(約5290億円)に上る可能性もあるという。しかし、5月に公開が予定されている『ブラック・ウィドウ』と『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に関しては、少なくとも米国では予定通り公開される。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』はイギリスでは2020年11月12日に、全米では2020年11月25日にリリースされる予定だ。日本の公開日に関しては、現在調整中とのことだ。 Wesley Leblanc