古田新太と松坂桃李が実写映画初共演!吉田恵輔監督最新作『空白』制作決定

引用元:Movie Walker
古田新太と松坂桃李が実写映画初共演!吉田恵輔監督最新作『空白』制作決定

映画、テレビドラマとジャンルを問わず様々な作品に出演する「劇団☆新感線」の看板役者、古田新太と第74回毎日映画コンクール日本映画優秀賞を受賞した『新聞記者』(19)の松坂桃李が実写映画初共演をはたす『空白』の制作が決定した。

本作は、現代における人と人のつながりや家族の絆、そしてメディアの正体を浮き彫りにし、思わぬ方向に感情が増幅してしまう危険性をはらむ現代社会を映しだしていく物語。スーパーの化粧品売り場で万引き現場を店主に見られ逃走した女子中学生が国道にでた途端、乗用車とトラックに轢かれ死亡してしまう。その女子中学生の父親、添田充は「娘が万引きをするわけがない」と信じ、事故に関わった人々を追い詰めていく。一方、事故のきっかけを作ったスーパーの店主である青柳直人や車ではねた女性ドライバーは、父親の圧力以上に過剰さを増すワイドショーの報道によって混乱と自己否定に追い込まれていく…。

添田充を演じるのは『土竜の唄 香港狂騒曲』(16)や『一度死んでみた』(3月20日公開)などに出演する古田新太。『台風一家』(14)以来、6年ぶりに主演を務める古田は本作の出演に対し「いつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会のなにかおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば」とコメントしている。さらに、青柳直人を演じるのは『耳をすませば』(9月18日公開)や『あの頃。』(2021年公開)など数多くの話題作に出演する若手演技派俳優の松坂桃李。「パディントン」シリーズで声優として共演をはたす古田と松坂だが、実写映画としては本作が初共演。松坂は古田との共演に対し「どんな作品においても圧倒的な存在感があり直球でも変化球でも受け止めて下さる方という印象です。そんな古田さんと今回、どんなキャッチボールができるのか楽しみでもあり、怖くもあります」とコメントしている。そして本作の脚本と監督を務めるのは、『銀の匙 Silver Spoon』(14)や『愛しのアイリーン』(18)などでメガホンを取った吉田恵輔。オリジナル脚本で本作に挑む吉田監督は本作の制作に対し、「みなさまと一緒に少しだけ想像するきっかけになる作品を作れたら幸いです。素晴らしいキャスト、スタッフとともに空白な世界に何か色をつけれるよう努力します」とコメントしている。

なお、本作は3 月下旬から撮影が開始され、公開は2021年を予定しているとのこと。はたして、実写映画初共演となる古田と松坂がどんな演技合戦を繰り広げるのか。今後の続報を心待ちにしたい!

<スタッフ・キャスト コメント>

●古田新太(添田充役)

「いつもふざけてばかりのおいらですが、ちょっと頑張って哀しいお父さんを演じられたらなと思います。社会のなにかおかしいなというようなものの話のタネになるような作品になれば。桃李とは“パディントン”と“お父さん”なので、なんの問題もありません」

●松坂桃李(青柳直人役)

「タイトル通りの作品です。シンプルではありますが様々な解釈ができる、そんな映画になる気がします。撮り終えた時に『空白』という作品が自分にとってどんな答えをもたらす映画になるのか、それを問いかけながら撮影に臨みたいと思います。主演の古田新太さんとは実写では初共演になります。どんな作品においても圧倒的な存在感があり直球でも変化球でも受け止めて下さる方という印象です。そんな古田さんと今回、どんなキャッチボールができるのか楽しみでもあり、怖くもあります。自然と湧き起こる繊細な感情を丁寧に演じていきたいと思います」

●吉田恵輔(監督・脚本)

「最近のゴシップニュースはまるで魔女狩りかと思わせる。人の不幸で飯を食い、ストレス発散で悪意のコメント。本当腐っている…と言いつつ自分自身も、それを楽しんでいる気もする。所詮、他人ごとみたいな想像力の無さがそうさせているのだろう。無感情、無関心の空白な世界。偉そうに世直しするつもりはない。みなさまと一緒に少しだけ想像するきっかけになる作品を作れたら幸いです。素晴らしいキャスト、スタッフとともに空白な世界になにか色をつけれるよう努力します」(Movie Walker・文/編集部)