【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第15回 今月のテーマ:雪

引用元:Movie Walker
【連載】『南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛』第15回 今月のテーマ:雪

17歳の演技派、南沙良が「DVD&動画配信でーた」にて「南沙良の 映画と小惑星ふたつぶんくらいの愛 いよいよ壁がなくなるぞー!のテンションで映画を観る」を好評連載中。毎回ぱっと思いついたテーマをもとに映画を鑑賞。ときに趣味や普段の生活などの話題に脱線しつつ、彼女の素顔が垣間見えるような内容になっている。第15回のテーマは“雪”。作品は、雪景色が印象的なラブ・ストーリー『ぼくのエリ 200歳の少女』。勝手にリメイク妄想も!!

【写真を見る】いじめられっ子のオスカーとヴァンパイアのエリの初恋を描く『ぼくのエリ~』

 

■ 「リメイクするなら、友達とたこパしている回想シーンを!」

――テーマは「雪」です。

 

「私、雪が積もったらはしゃぐ人で、雪だるまは好きだし、公園に雪が積もると、体ごと倒れて自分の型をつくるんですよ。だから世界観は素敵だったんですが…」

 

――事前情報なし?

 

「私、『ハリー・ポッター』でも怖がってしまうんですよ! すっごく静かな映画だなと思って観始めたら、真っ白な世界に鮮血! 血が出るシーンは片目で観てました。しかも今朝、朝ごはんを食べる前に観ちゃったんですよ…」

 

――起き抜け一発目の映画ではなかったですね(笑)。

 

「朝食は母がサンドイッチを出してくれたんですけど、生ハムが挟まっていて、食べられませんでした…」

 

――結末は物議を醸しますよね。ヴァンパイアのエリとオスカーがピュアな愛を貫いた一方、法は犯していますし。

 

「作品は面白かったんですけど、ラストは正直言うと嫌な余韻を残しましたね。オスカーがエリと電車に乗って逃避行する、その一瞬だけ切り取ればハッピーエンドですが、この先10年、20年エリと過ごすうちに、幼いままのエリの横でオスカーはどんどん歳を取っていく。オスカーの未来が心配です」

 

――たしかに、前半でエリの世話をしていたおじさんは、オスカーの未来の姿かもしれません。ところで僭越ながら、もし本作の日本版リメイクがつくられるなら、南さんがエリ役にぴったりだと思います。

 

「やりたいです! オスカー役は健康そうな方がいいですね」

 

――結構、惨殺シーンがありますけど大丈夫ですか?

 

「首を斬られる側じゃなく、斬る側なら大丈夫(笑)。…あの、実は私、小さい頃ヴァンパイアに憧れてたんですよ。ヴァンパイアがモチーフの“ディアラヴァ”(=『DIABOLIK LOVERS』)っていうアニメが大好きでした」

 

――うってつけだ!

 

「陽の光が当たらなくて肌が真っ白なのが、カッコいいなって…」

 

 

――じゃあ、もし脚色OKだったら、付け加えたいシーンはありますか?

 

「エリが昔の友達と戯れている回想シーンを入れたいです! 今回は友達がいませんでしたが、リメイク版では、別の街では人気者だったんだよ、と。お泊りパジャマ・パーティーとか、たこパ(たこ焼きパーティー)のシーンを」

 

――違う映画になりそうですが…。じゃあ、不本意だったラストはどう改変します?

 

「いえ、あれはそのままでいいんですけど、次に行く街をチェコにしたいです」

 

――日本が舞台なのに、ラストはわざわざ海外?

 

「クリスマスのチェコにすごく憧れがあって。街がすごくきれいなんですよ。画像でしか見たことないんですけど。ああ、チェコ行きたいなあ」

 

――旅行に行きたいだけじゃないですか。

 

「あと、ぜひ大阪にも行きたいです」

 

――なぜ大阪…。

 

「私が好きな『ヒプノシスマイク』(※)で、好きなチームが大阪なんですよ」

 

――前は横浜のチームが好きって言ってませんでした?

 

「横浜も好きなんですけど、今は大阪も好きに…。お気に入りのメンバーはですね、白膠木簓(ぬるでささら)っていうお笑い芸人の…」

 

――あ、大丈夫です(笑)。

 

 

■ 写真&ひとこと:最近、家の中にいるのに手がかじかむ。

朝、暖かい部屋で目が覚める。食パンを食べてから、近くの銭湯へ歩いて向かう。それから何もしないと決めて、こたつの中で過ごす。今日は、世界が終わったあとみたいな生活を楽しみました。いつもとは違う環境で迎えた朝は、ほんの少し特別でした。

※男性声優たちによるキャラクターラッププロジェクト。大阪のチーム名は「どついたれ本舗」。(Movie Walker・取材・文/稲田豊史【DVD&動画配信でーた編集部】)