園田賢に“魔法力”が戻った!見えないものが見えるビタ止めに放送席も呆然「すごいものを見た」/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
園田賢に“魔法力”が戻った!見えないものが見えるビタ止めに放送席も呆然「すごいものを見た」/麻雀・Mリーグ

 鳴きを駆使し、配牌からは予測も出来ない最終形を生み出すことから“魔術師”という異名を持つ赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)に“魔法力”が戻った。

【映像】園田賢、抜群の読みで放銃回避&アガリ

 大和証券Mリーグ2019・3月3日の1回戦、わずか13.2ポイント差につけていたU-NEXT Piratesとのセミファイナル進出直接対決を任された園田は、いつにも増して集中していた。

 対局者は起家から園田、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)。

 園田が圧巻の魔法力を見せたのは南1局1本場の親番だった。發と西のトイツを含む字牌とソウズが12枚ある配牌をもらい、2巡目に魚谷から打たれた西を迷わずポン。さらに發もポンしてイーシャンテンになっていた9巡目、魚谷から平和・赤・ドラ2の2・5索待ちリーチを受けた。

 同巡に河に1枚も切られていなかった南を重ねた園田は、5索を切れば2索と南のシャンポン待ちでテンパイ。南でアガれば、發・南・ホンイツで親の満貫1万2000点。魚谷の河には8索が切られていたため、放送席で初解説の河野直也(最高位戦)も「これは本当に危ない、というか無理じゃないですか」と放銃は避けられないと見ていた。

 放銃すればトップ目から3着目にまで落ちてしまう絶体絶命の場面、まるで魚谷の当たり牌が透けて見えているかのように南をツモ切りし、テンパイを取らなかった。このスーパープレーには「うわ~、すごいものを見ました。このプレーなんですか?」と実況の小林未沙の声も1オクターブ上がり、視聴者も「園田からオーラ出ている」「テンパっても切らないビタ止め」「マジかよ、この人」と驚嘆した。

 そして南をトイツ落とししながら回り始めた園田は15巡目に4索を引き入れ、3・6索待ちのテンパイで復活。魚谷当たり牌をビタ止めしたまま最後のツモ番で3索をツモって、發・ホンイツで6000点(+300点、供託2000点)をアガリ切った。

 現在個人スコアは29人中最下位と数字だけを見れば、園田本来の力は発揮されてはいない。この試合は多井がトップを取り、園田は2着フィニッシュとなったが、魔法のような打牌を随所に見せ、まさに“魔術師”復活を感じさせた試合となった。【福山純生(雀聖アワー)】

【3月3日終了時点での成績】

1位 セガサミーフェニックス +486.3(88/90)
2位 渋谷ABEMAS +193.3(88/90)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +134.3(86/90)
4位 KADOKAWAサクラナイツ +89.1(86/90)
5位 TEAM雷電 +61.4(86/90)
6位 赤坂ドリブンズ ▲215.2(88/90)
7位 U-NEXT Pirates ▲235.7(88/90)
8位 EX風林火山 ▲533.5(86/90)

※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会