こだわりのファッション&美術で描かれるTOKYOライフ 蜷川実花「FOLLOWERS」メイキング映像

引用元:映画.com
こだわりのファッション&美術で描かれるTOKYOライフ 蜷川実花「FOLLOWERS」メイキング映像

 [映画.com ニュース]中谷美紀と池田エライザが共演し、蜷川実花監督が手掛けたNetflixオリジナルドラマ「FOLLOWERS」(配信中)の貴重なメイキング映像(https://www.youtube.com/watch?v=wo4kZmCft2s)がお披露目された。「ファッション編」と題された映像では、蜷川監督の色彩に満ちた世界観の裏側が、「ファッション」「TOKYO(ロケ地)」「美術」というテーマで、キャスト陣のインタビューを交えながら切り取られている。

 人気写真家のリミ(中谷)は、仕事は順調だが、子供を持つ夢を叶えられずにいた。ある日、リミは撮影現場で女優志望のなつめ(池田)と出会う。リミは粗削りで自分を貫こうとするなつめを見て、若い頃の自分を思い出し、思わずシャッターを切る。そして、リミが写真をインスタに投稿したことで、なつめの運命は一変していく。宝石箱のようにきらびやかなもので溢れ、万華鏡のように変化する街・東京を舞台にした本作。確固としたライフスタイルや自信に溢れた生き様で成功を手にする一方で、人知れず孤独や葛藤を抱える女たち、がむしゃらに突き進むまだ“何者でもない”若者たち――懸命にサバイブしようとする人々の人生が、SNSを通じて意外な形で交錯していく。

 メイキング映像で蜷川監督は、「ファッションの周りにいる人たちの話だから、絶対にそこに自己表現とか、ビジュアルとして出てくるはずなので」と、ファッションへの思いを語る。キャラクターの性格や状況に合わせ、ブランドやアイテムを細かく組み立て、徹底したこだわりは洋服やメークはもちろん、携帯電話のケースにまで及んだ。リミの豪華なクローゼットにはドレス、靴、カバン、アクセサリーなどが並び、中谷は「なかなかドラマや映画では貸して頂けないような、ハイブランドのお洋服をたくさん着させて頂きました」と振り返る。

 東京をテーマした海外クリエイターの作品に悔しさを感じていたという蜷川監督は、都内のアイコニックなスポットをロケ地にチョイス。印象的な場所に「東京タワー」を挙げた中谷は、テンションが上がった様子で「(東京タワーが)近すぎて入らない」と、共演した浅野忠信とスマホ片手に談笑する姿も。さらに、板谷由夏が「すごくない?」と興奮気味に声を弾ませる豪華セットも紹介。池田が「蜷川実花さんの世界がバーンって入って、カッコよくもあるんですけど、派手で誇張されているように見えている世界の中で、本気で心に寄り添って、どんな繊細な瞬間も撮り逃さないようにしてくれている。『FOLLOWERS』の面白いところは、監督が本気で人間を撮りにいったところ」と熱弁する様子も映し出されている。

 池田の発言に大笑いする蜷川監督、カメラにおどける池田など、撮影現場の楽しい雰囲気が伝わってくるひと幕も。池田に涙をぬぐうシーンの演技指導をし、台本片手にスタッフに指示する映画監督としての姿、中谷にカメラを向ける写真家としての姿など、蜷川監督の作品づくりの舞台裏を垣間見ることができる映像となった。

 夏木マリ、コムアイ、中島美嘉、上杉柊平、金子ノブアキが共演した「FOLLOWERS」は、Netflixで全世界190カ国以上へ独占配信中。