「日中友好音楽祭2020」へ緊急メッセージ! ミッキー吉野、中国のスーパースター・郭峰と協力

引用元:夕刊フジ

【YFM 夕刊フジmusic】

 新型コロナウイルスが音楽界にも影響を及ぼしている。キーボーディスト、ミッキー吉野(68)は、中国のポップスシンガー、郭峰(グォフォン、57)と企画したTOKYO2020応援プログラム「日中友好音楽祭2020~瞬間的永恒コンサート」を5月24日に東京・日比谷野外音楽堂で開催するが、現状、日中の往来はほぼ閉ざされている。音楽家として“今、できることは何か”、緊急メッセージを寄せた。

 ■ミッキー吉野「今、できることからはじめよう」

 突如、中国で発生した新型コロナウイルス。僕はすぐ、郭峰と連絡を取りました。

 “私たちは同じ船に乗っている。できることからはじめよう”。

 今や中国のスーパースターとなった彼とは、1980年代後半に知り合いました。ポップスの勉強のため、中国から僕のもとに訪れたのです。月日は流れ、一昨年夏、28年ぶりに再会できました。ゴダイゴのタケカワユキヒデの三女、基(もとい)さんと内モンゴル自治区出身の若者の結婚式に出席するため、渡中したのがきっかけです。

 4日間行動をともにして何かをしようと、彼の代表曲に僕が日本語詞をつけ、アレンジすることを思いつきました。その曲『この愛が世界に満ちるまで』がテーマとなり、「日中友好音楽祭2020」の構想は生まれました。

 くしくもゴダイゴが1980年に中国・天津で初のロックコンサートを開催してから40周年。しかも東京五輪が行われる大事な年。大切な隣人である日中で今一度手を取り合おうと、郭峰との気持ちはひとつになりました。昨年11月16日のゴダイゴのライブには彼が出演してくれて、音楽祭の開催を発表できました。

 しかし…。今、不測の事態が起こっています。中国からの行き来はほぼ途絶え、日本でも多くの方がウイルスに感染しています。僕は横浜出身。毎年クルーズ船で演奏しているし、人ごとではありません。昨秋にもクルーズ船で上海に行きました。

 郭峰と連絡を取って“音楽ができること”を話し合い、横浜山手中華学校にお願いして、僕がピアノを弾き、生徒さんたちに『この愛が世界に満ちるまで』を日本語と中国語で合唱してもらいました。協力していただいた張岩松校長、音楽担当の羅順英先生にはとても感謝しています。映像は日本でも中国でもネットで見ることができるので、ぜひご覧ください。

 以前、“私たちは同じ船に乗っている”という内容の歌を郭峰と演奏したことがあります。ウイルスに打ち克つにはその思いとともに日中が協力することが必要。僕らが企画した日中友好音楽祭が、何かの助けにつながればと考えています。

 郭峰は「5月に絶対日本に行く」と言ってくれていますが、先の状況はわかりません。もし中国のみなさんが来日できたら、遅ればせながらの春が訪れます。たとえ来日できなくても衛星中継でつながればいいし、みんなで中国にエールを送ることもできるでしょう。“この愛が世界に満ちるまで”僕らは、頑張れ!を発信し続けていきます。

 ■「日中友好音楽祭2020~瞬間的永恒コンサート」5月24日/15時開演 日比谷野外音楽堂

 出演:ゴダイゴ、郭峰、motoi、大黒摩季、押尾コータロー、渡辺敦子(プリンセス プリンセス)、富田京子(同)、HANDSIGN、サルサガムテープ、TSMゴスペルアンサンブル