なぜBTSは世界で人気を博すのか? 「3つの魅力」を音楽評論家が解説

引用元:J-WAVE NEWS
なぜBTSは世界で人気を博すのか? 「3つの魅力」を音楽評論家が解説

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』のワンコーナー「MUSIC+1」(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)。2月25日(水)のオンエアでは、音楽評論家の丸屋九兵衛が、2月21日にカムバックを果たしたBTS(防弾少年団)の魅力を3つのポイントに分けて紹介した。

ヒップホップ偏差値が高い!

BTSは最新アルバム『MAP OF THE SOUL : 7』を2月21日に発売し、待望のカムバックを果たした。今回の放送では、BTSの魅力を「音楽評論界のBTS親善大使」である丸屋が、3つのポイントに分けて紹介。1つ目のポイントとして、「ヒップホップ偏差値が高いこと」を挙げた。

丸屋:彼ら自身が、「アイドルでもアーティストでも、好きなほうで呼んでくれていい」と言っています。ですが、以前インタビューをおこなった際は、言っていることが全くアイドルらしいものではありませんでした。BTSにはラッパーが3人いるのですが、全員に「好きなアーティストは誰ですか?」と質問したんですね。リーダーのラップモンスターが答えたのは、エイサップ・ロッキーとかケンドリック・ラマーとか、その当時一番流行っているアーティストたちでした。一方、シュガは「僕が好きなのはボーン・サグズン・ハーモニーとスリー・6・マフィアです」と答えて。
サッシャ:渋い。懐かしいところいきますね。
丸屋:1993年生まれの青年が、何故生まれた年に近い時期に活動したグループを好きと言えるのか。このインタビューで、魂を射抜かれましたね。

ミュージックビデオで世界の心を掴んだ

BTSの2つ目の魅力として、丸屋は「ミュージックビデオで心を掴む」を挙げた。

丸屋:BTSどころか韓国自体を詳しくなかったアメリカ人たちの心に、彼らのミュージックビデオが強く刺さりました。ビートから何から、その時点のヒップホップの先端を感じたのだと思います。彼らがアメリカで注目を浴びだした頃、アメリカのYouTuberたちの反応は冷ややかでした。だけど、そんな人たちの心をも変えさせる力が、ミュージックビデオにはあったんですね。
サッシャ:映像の力で唸らせて、納得させたんですね。
丸屋:本格的なヒップホップ文化を見聞きしてきた、アメリカのYouTuberたちの心も掴んだことで、BTSの魅力が大勢の人たちへ拡散されることになりました。