ファーストサマーウイカ「自分が誇れるものを…」激動の人生「BiS」「BILLIE IDLE(R)」時代を振り返る

引用元:TOKYO FM+
ファーストサマーウイカ「自分が誇れるものを…」激動の人生「BiS」「BILLIE IDLE(R)」時代を振り返る

TOKYO FMの生放送番組「鈴木おさむと小森隼の相談フライデー」。放送作家の鈴木おさむと、7人組ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼が“相談員”となり、リスナーの人生相談にコンサルしていきます。2月21日(金)の放送は、ゲスト相談員に女優・タレントとして活躍するファーストサマーウイカさんをお迎えして、リスナーの悩みに応えました。鈴木:昨年あたりからキテますね。2019年の「バラエティ番組出演本数ランキング」上位にも載っていたと思うんですけども。

ウイカ:突然出てきました!

鈴木:女性に、いきなりお年を聞いちゃうのもアレですけど、今おいくつですか?

ウイカ:90年生まれの29歳です。今年で30になります。

鈴木:もともとは、2013年から「BiS」というアイドルグループで活動されていて。その前は、何をしていたの?

ウイカ:その前は大阪にいました。高校卒業後は、いわゆる“関西の小劇場”と言われる劇団(劇団レトルト内閣)に入って、5年間役者をしていました。

鈴木:えー! 小劇場で。

ウイカ:小劇場でやってましたね。でも、22、23歳になる前に、“やっぱり、ちょっと東京に行ってみたいな”という、“上京心”みたいなのが芽生えてきて。ノリで最初に受けたオーディションが「BiS」だったんです。

なので、“アイドルに微塵も興味がない奴”が、ひやかしでオーディションを受けに行ったら受かっちゃって。あれよあれよという間にアイドルになりました。

鈴木:でもさ、18歳から、1番多感でモヤモヤしてる時期を小劇団で過ごして。

ウイカ:そう。その前は、バンドをやっていたんですよ。ずっとドラマーをやっていたんですけど、ドラマーって動けないからね。フラストレーションが溜まって、“なんか動き回ったり、パフォーマンスができるものはないかな?”と思ったときに(小劇場の存在を知って)。だから、舞台を全然観たことがなくて。劇団レトルト内閣の芝居も、1本も観たことがないのに入ったという。

鈴木:その頃、生活はどうしていたんですか?

ウイカ:OLをしていました。

鈴木:えー!

ウイカ:いろんなバイトもやりつつ、派遣のOLもやって、定時で上がって、そのあと稽古……みたいな。上京資金なども貯めていました。当時在籍していた劇団ですが、今もまだ席を置いたままで。別に辞める必要もないかなと。社会人が在籍してやっているような劇団なんですけどね。

鈴木:まだやっているんですか?

ウイカ:劇団は普通にやってます。「アフタートークイベント」っていう、ちょっと調子に乗った感じで帰って、物販でDVDを売りさばくという。ちゃんと劇団に還元しています。

鈴木:それがあったから良かった?

ウイカ:そうですね。古巣を豊かにさせたいと思って。

鈴木:それで、「BiS」解散後は、「BILLIE IDLE(R)(ビリーアイドル)」というグループで。

ウイカ:はい。ファッションクリエイティブディレクターのNIGO(R)さんのもとで、「BILLIE IDLE(R)」という女性ユニットグループを5年ぐらいやっていました。昨年末に解散したんですけど。

鈴木:そして、結婚していたことも発表されて。

ウイカ:そうです。「BiS」が終わったタイミングぐらいですかね。

鈴木:じゃあ、結婚生活は5年ぐらいになるわけですか?

ウイカ:そうですね。

鈴木:長いですね。すごく自由に生きてますね。

ウイカ:そうですね。あんまり深く考えないで、行き当たりばったりで生きている。自分では、“流木のような人生”と例えているんですけど。流れついた岸で何かがあって、また、どこかに流れて。そうしていたら、味がだんだん出てくるんじゃないかな、みたいな。

鈴木:今振り返ると、「BiS」「BILLIE IDLE(R)」時代は、どんな感じだったんですか?

ウイカ:そうですね。特に「BiS」は本当に“アイドル”という感じでやっていたので。いろいろもう、大人の“大人のおもちゃ”ですわ。

鈴木:確かに。いろいろやらされてね。「BiS」のときは、つらくなかったの?

ウイカ:でも私も、解散するのを知っていたので。そういう意味では、ロングラン公演というか、“終わりがあるから”と思って、そこまで走り続けようという感じで突き進んでいました。

「BILLIE IDLE(R)」は、もうアイドルでもないし、一応“音楽をちゃんとやっていこう”って感じだったので。“武道館に行きたいな”とか、目標を持ってステップアップを目指していたんですけど、やっぱり、うまくいかないこともあったりとかして。まあ、5年という区切りで終わっちゃったんで。そこは、やっぱり全然違いますね。何か精神的に。アイドルは、もうがむしゃらにやっていましたが、「BILLIE IDLE(R)」のほうは、ちゃんと音楽を突き詰めて。

鈴木:アーティストに近い。

ウイカ:アーティストとして、ちゃんとやっていましたね。だから、精神衛生上はすごく良かったです。楽しくやれましたね。

鈴木:アーティストとアイドルって、やっぱり違います?

ウイカ:違いますね。私のなかでは、まあグループとしても「BiS」はアイドルで、「BILLIE IDLE(R)」はアーティストだったんです。

「BiS」は、お客さんをどれだけ増やしてやれるかとか。破天荒さは、あまりつらくはなかったんですけど、「BILLIE IDLE(R)」が始まったときは、もう24歳とかだったので。そこから破天荒なことをしていくのは、ちょっとこう、心と体の乖離が始まるし、“イタさ”とかになるのもつらいし。

やっぱり、自分が誇れるものを、ちゃんと残していきたいと思いました。主婦としても。実際、そこまで売れなかったんですけど、自分の人生のなかでは、やっぱりかなり大きな財産になりましたね。

(TOKYO FMの生放送番組「鈴木おさむと小森隼の相談フライデー」2月21日(金)放送より)