実写版『ムーラン』、ディズニーにしては珍しいPG-13指定

実写版『ムーラン』、ディズニーにしては珍しいPG-13指定

ここ数年、自社のアニメーションの実写版を作り続けてきたディズニーが、今度は『ムーラン』を実写化します。実写版『ムーラン』は、ディズニーによる実写版リメイク作品として初めてアメリカでPG-13指定を受けることになった珍しい作品となりました。

年齢制限の理由は暴力シーン?

The Hollywood Reporter によると、アメリカ映画協会(MPAA)が実写版『ムーラン』にPG-13(13才未満の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要。)を指定した理由は”暴力的なシーン”が含まれているためだとか。(おそらく戦闘シーンが該当するのでしょう。)

G(全年齢対象)に指定されているグレン・クローズ主演の『101』(101匹わんちゃんがオリジナルの実写映画)2作を除くと、ディズニーによる実写版リメイク作品はすべてPG指定ということになります。これらの年齢制限の理由は、ほとんどがアクションシーンやファンタジーバイオレンスシーンによるものです。

実写版『ムーラン』は今までの実写版リメイクとは大きく離れた作品です。オリジナルのアニメーション同様にミュージカルシーンが含まれる実写版『美女と野獣』や『ライオン・キング』とは異なり、実写版『ムーラン』は、アニメーション版の物語と中国の伝説がベースとされています。実写版には残念ながら(?)ミュージカルシーンが存在せず、さらにはファ家の守護龍、ムーシューやムーランが所属する部隊長のシャン隊長までもが登場しないんだとか…。

ディズニー映画でPG-13指定を受けた作品はわずか10本だけ

実写版『ムーラン』は、ウォルト・ディズニー・スタジオ作品としてPG-13指定を受けた数少ない作品となりました。ちなみに、PG-13指定が始まったのは1984年とのこと。2003年に公開された『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』を含め、ウォルト・ディズニー・スタジオ作品でPG-13に指定された作品は10本のみ。そのうちの半分は、『パイレーツ』シリーズによるものです。あと、ディズニー製作によるPG-13指定のアニメーション作品は未だに作られていません*。

*ディズニー傘下の「タッチストーン・ピクチャーズ」、「20世紀スタジオ(旧:20世紀フォックス)」、マーベルやルーカスフィルムの作品は含んでいませんよ!