光も望みも絶えた凍てつく街で……PS4『Frostpunk』プレイレポート―目的は「生き残れ」

引用元:Game Spark
光も望みも絶えた凍てつく街で……PS4『Frostpunk』プレイレポート―目的は「生き残れ」

2020年2月27日に、ついにDMM GAMESより発売となったPS4版『Frostpunk(フロストパンク)』。本記事では、極寒の世界でのサバイバルを描く都市建設シミュレーションである同作のプレイレポートをお届けします。極限状態をいかに生き延びるかがテーマだけに、資源の管理はストラテジー的で非常にシビア。デベロッパーは『This War of Mine』を手がけた11 bit studiosです。

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同作の舞台は我々の世界より遥かに蒸気機関が発達した19世紀。突然の大寒波が地球を襲い、文明は崩壊しました。唯一の希望を求めて新天地を探す旅に出たロンドンの生存者は、崖に囲まれた窪地でジェネレーターと呼ばれる熱源を発見。プレイヤーは彼らのリーダーとなり、生存を賭けた闘いに挑むことになります。

登場する技術や機械は、SFのサブジャンルであるスチームパンクの世界観で統一されており、こうした世界観が好きな方なら一層楽しめるでしょう。なお、プレイレポートの末尾では、読者の皆様へのささやかなプレゼントの告知も行っております。

この極寒の地で人々を導き生き延びることができるか
1日目~3日目:氷点下20度
ゲーム開始時には、雪に覆われた窪地に塔のような機械(ジェネレーター)がぽつんと建っており、その周りに豆粒のような人々が群がっています。リーダーとしてまず最初に行うべき仕事は、人々に指示を出して周囲に散らばっている資源を収集し、ジェネレーターを起動することです。

『Frostpunk』に登場する資源には、石炭、木材、鉄、蒸気核、生食材、糧食の6種類があり、現在の備蓄量は画面の上部に表示されます。石炭、木材、鉄はそれぞれ周囲にある石炭パイル、木材クレート、鉄くずに労働力を割り振ることで収集します。個々の人間を直接操作することはできません。ゲームはリアルタイムで進行しますが、時間はいつでも一時停止することができ、進行速度は3段階に調整可能です。

最初にあるのは謎のジェネレーターと集積所のみ
ジェネレーターを中心に街を建設していくことになる
ジェネレーターの起動に必要なのは石炭なので、石炭を最優先に収集します。十分に備蓄できたところでジェネレーターを起動。コントローラーのタッチパッドボタンを押すと画面表示が変わり、温度を色の違いで見分けることができます。ジェネレーターには熱源として周囲を暖める機能があることがわかります。

ワンタッチでサーモグラフィーのような温度表示に切り替えることができる
温度管理は非常に重要なので定期的に確認しよう
暖を取れるようにはなりましたが、このまま夜を迎えれば寒さで病気になる人が出るでしょう。次は住居を確保するためにテントを建設します。並行して、食料を確保するためのハンター小屋と調理場も建設しました。

街はジェネレーターを中心として放射状に広がっていきます。建物はどこに建てても構いませんが、道路でジェネレーターと繋がっていなければなりません。住居など暖かさを保つ必要がある建物はジェネレーターの周囲に建てると良いでしょう。

建設には仕事に就いていない労働力が自動的に割り当てられる
通常は仕事のない夜間に建設を進めるのが良い
リーダーの苦労を知ってか知らずか、住民が住居不足を訴えて来ました。予報では4日目に寒波が到来するようです。寒波に備えて住居を提供することを約束しました。

ゲーム中には様々なイベントが発生し、選択を求められることがあります。『Frostpunk』では現在不足しているもの、これから必要になるものを見極め、早めに対策を立てることが肝心です。画面の右上には5日先までの天気予報が表示されており、街の経済統計はいつでも確認することができます。

多くの選択にはメリットとデメリットが両方存在する
極限状態のサバイバルでは八方美人に振る舞うことはできない
住民全員分のテントを建てるには人手が不足しています。そこで、子供を労働に就かせる法律に署名しました。

法律は街全体に大きな影響を及ぼす要素で、一定時間ごとに新しい法律に署名することができます。法律はツリー状になっており、前提となる法律に署名することで、その先の法律が解放されます。法律には二者択一のものもありますが、一度署名した法律を取り消すことはできないので、慎重に選択しましょう。

どの法律に署名するかで街の生死が決まると言っても過言ではない
今の街に一番必要な法律を見極めよう
一夜明け、初の病人が発生しました。病気になった住民は治療するまで仕事に就けなくなり、治療せずに放置すると死に至ることもあります。急いで救護所を建設します。

同時に、新しい技術を研究するためのワークショップも建設しました。技術はツリー状になっており、ワークショップで資源と時間を費やして研究します。技術の効果は新しい建物を解放するものや、既存の建物の効率を高めるものなど様々です。

次にどの技術を研究するかは悩みどころ
ワークショップを複数建設すれば研究速度を向上させられる
そうこうする間に、住居不足を改善する約束を果たすことができました。約束が守られたことで住民の希望が増加します。一方、資源の収集効率を高めるために労働時間を延長する法律に署名し、あらゆる職場の労働時間を朝6時から夜8時までに延長しました。ブラックな労働条件に住民の不満が増加します。

『Frostpunk』には希望と不満と呼ばれるパラメーターがあり、様々な要因で変動します。不満が希望を上回った状態を放置すると、最終的には街から追放されてゲームオーバーになってしまいます。

不満が希望を上回って一定時間が経過すると追放されてゲームオーバー
この極寒の世界で街から追放された者がどうなるかは想像に難くない
<cms-pagelink data-text=”次ページ:ついに最初の寒波到来。街の外に出た人々が見たものは?” data-page=”2” data-class=”center”></cms-pagelink>

4日目~5日目:氷点下40度
恐れていた寒波がやってきました。気温は急激に低下し、住民が病気になるリスクは増大します。ジェネレーターをオーバードライブ状態にして耐えしのぎます。

そんな折、ワークショップでビーコンの研究が完了しました。ビーコンを建設すると、街の外にスカウト(探検隊)を派遣することができるようになります。スカウトは生存者や資源、そして周辺地域の情報を発見して街へ持ち帰ります。

街の外には広大な未知の世界が広がっている
探検を進めるにつれてスカウトを派遣できる場所は増えていく
最初にスカウトが発見したのは、ロンドンからこの街に来る途中ではぐれた仲間の生き残りでした。スカウトは生存者を連れて街に帰還。人々は歓喜に沸きますが、街には住居も食料も足りません。建物の建設を急ぐ一方、深刻化する食料不足に対処するため配給する糧食をスープに切り替えます。

そこに追い打ちをかけたのが寒波です。住居不足で凍傷になる住民が続出し、今ある救護所だけでは収容しきれなくなりました。初めて重症の患者が現れ、住民の不満は高まっていきます。

十分な暖かさを提供できなければ住民は病気になる
病気を治療する施設が足りなければ症状が悪化し死に至ることも
住民の不満を解消するために行ったのは闘技場の建設でした。人々は闘技場で憂さを晴らし、いっとき不満を忘れました。

『Frostpunk』の住民が求めるものは衣食住ならぬ「医食住」。すなわち医療、食料、住居です。そして、なによりも暖かさが必要です。これらの欲求を満たすことができなければ不満は増大し、最悪の場合はゲームオーバーにつながります。

不満の解消には娯楽施設も有効
人はパンのみにて生くるものにあらず
6日目~9日目:氷点下30度
寒波は峠を超え、寒さが若干やわらぎました。しかし、別の問題が持ち上がります。木材クレートが完全に枯渇したのです。あらかじめ研究を進めていた製材所を建設し、凍結林から木材を生産することで難を逃れました。同様に、鉄くずの枯渇に備えて地下鉱脈から鉄を生産する製鉄所も建設します。

『Frostpunk』の資源には限りがあり、すべて収集し尽くすと枯渇してしまいます。資源の枯渇を見越して、事前に次の収集手段を準備しておきましょう。

建設はカテゴリーごとに分かれた円形のメニューから建物を選択して行う
インターフェイスは直感的でわかりやすく操作性も良い
街の外を探検中のスカウトが別の街へと続く道を発見しました。もしかすると、私達のような街が他にあるのかもしれません。その街へ向かう途中、動作しているオートマトンを見つけ、これを確保します。

オートマトンとは巨大なロボットのような機械で、オートマトン1体でひとつの職場の労働力をすべてまかなうことができます。労働力には通常の労働者の他に、エンジニア、子供、オートマトンの4種類があります。ワークショップや救護所ではエンジニアしか働けないというように、職場によって使用できる労働力の種類が限定されています。

スカウトは生存者や資源のほかに情報を見つけることがある
他の街へと続く道を発見したことで新しい目的地が追加された
石炭パイルが急激に枯渇し始めたため、急いで炭鉱を建設しました。炭鉱は地下鉱脈から石炭を生産する建物ですが、建設には蒸気核と呼ばれる貴重な資源と、ティア1の技術を解放する必要があります。

技術は複数のティア(段階)に分かれており、次のティアを解放するためには相当な資源を投入して長時間研究を行わなければなりません。蒸気核は基本的にスカウトからしか入手できないので、よく考えて使いましょう。

蒸気核は滅多に手に入らない貴重な資源
後半の建物に必要とされるのでご利用は計画的に
10日目~11日目:氷点下40度
再び寒波が訪れました。気温が低下したことで住居を暖かく保つ約束が破られ、住民の不満が急増。初めて不満が希望を上回りました。このままの状態が続くとゲームオーバーになってしまうので、一部の職場で労働時間を短縮し、パブを解禁する法律に署名して住民の不満をそらします。

悪いことは重なります。子供が仕事中に大怪我を負う事故が発生し、救出のために8時間の操業停止を余儀なくされました。そして8時間後、子供の死亡が伝えられたのです。この子が街で最初の犠牲者となりました。

不満が希望を超えたらすみやかに不満を減らすこと
希望と不満の原因はメニューの都市情報から確認できる
ついにスカウトが別の街に到達しました。しかし、そこで見たものは多数の遺体が散乱する破壊された街の跡でした。どうやらこの街は食料不足と暴動の果てに自滅したようです。この知らせを聞いた人々は衝撃を受け、希望が大幅に減少しました。ロンドンに帰りたがる住民が現れ、街はパニックに陥ります。このままでは私達の街も滅びた街と同じ運命をたどるでしょう。

人々に生きる目的を与えなければなりません。「秩序と規律」か「信仰と精神的な強さ」のどちらかを選ぶ必要があります。悩んだ末、今回のプレイでは秩序と規律を選択しました。選んだ目的によって新しい法律が解放されます。

街の運命を左右する大きな決断
どちらを選んでも問題はないので自分の信じる道を進もう
新たに解放された法律で自警団を組織し、監視塔を建設しました。しかし、混乱はまだ続きます。街を離れ、ロンドンに帰ることを主張するロンドン主義者が登場したのです。彼らは街で仲間を増やし、ロンドンへ向けて出発するつもりです。

物語は転換点を迎えました。激減した希望をいかにして回復し、ロンドン主義者にどう対処するか。それがこの街の運命を左右するでしょう。

新たな厄介者ロンドン主義者の登場
希望を回復しない限り街の住民を仲間に引き込み続ける
<cms-pagelink data-text=”次ページ:ロンドン主義者に襲い来る大寒波。果たして街の運命は?” data-page=”3” data-class=”center”></cms-pagelink>

12日目~14日目:氷点下30度
気温は上昇しましたが、住民の心は凍てついたままです。希望はなく、ロンドン主義者に加わる者があとを絶ちません。すべての職場で労働条件を改善し、配給する糧食をスープから普通の食事に戻して不満を減らします。

並行して技術の研究も進めました。テントをより暖かい宿泊小屋にアップグレードし、工場を建設してオートマトンを街で製造できるようにします。オートマトンの製造には大量の資源が必要ですが、オートマトンは寒さに強く病気にならないため、近くに熱源のない職場で働かせるのに最適です。

増え続けるロンドン主義者
不満は減らしたものの希望を増やす決め手がない
15日目~20日目:氷点下40度
三たび寒波が訪れました。予報によると今度の寒波は長く続きそうです。ジェネレーターの出力を上げて寒さに対抗します。

新たな法律に署名し、プロパガンダセンターを設立しました。リーダーの考えを住民に広く伝えるためです。プロパガンダセンターが宣伝ビラをまくと希望が大きく増加しました。

ロンドン主義者は騒動を起こし始め、あちこちの壁に街の滅亡を予言する落書きを行いました。しかし、人々は希望を取り戻しつつあり、これまで増加の一途をたどっていたロンドン主義者の人数は初めて減少に転じます。

プロパガンダセンターの宣伝ビラは非常に強力
一定時間ごとに繰り返し希望を増加させられるので忘れずに実行したい
研究が進み、外の世界に前哨基地を設立できるようになりました。前哨基地からは定期的に資源が届きます。蒸気核を安定して確保するめどが立ったことで、オートマトンの量産体制が整いました。資源を収集する仕事を人間からオートマトンに切り替え、同時にオートマトンの効率を上げる研究も進めていきます。

予報は大寒波の到来を告げています。対策のためジェネレーターの性能アップとそれを支える石炭の増産に力を入れます。ロンドン主義者は夜ごとに破壊活動を続けていますが、その数は減少しつつあります。

生活苦で希望を失った住民が詩を遺して自殺
プロパガンダセンターはそんな詩も隠蔽してくれる
21日目~22日目:氷点下60度
これまでにない大寒波がやって来ました。ジェネレーターの出力をさらに上げて耐えしのぎます。資源の収集はオートマトンに任せ、住民を街の中心部にとどめて病気の発生を防止しました。

極寒の中、労働者のチーム全員が死亡する大事故が発生。街が混乱することを恐れたリーダーは、プロパガンダセンターに事故の隠蔽を指令します。その結果、犠牲者は緊急の遠征に出発したと発表されました。

大寒波で気温が急低下した街の様子
ジェネレーターの出力を上げる研究を進めていたおかげで切り抜けることができた
23日目~25日目:氷点下40度
寒波はわずかに弱まりました。スカウトは外の世界に取り残された生存者をすべて救出し、地球を襲った大寒波の真相に迫ります。

宣伝ビラと自警団の巡回により、希望は最大値に到達。不満は皆無になり、人々はリーダーに絶対の信頼を寄せました。

秩序と規律を重んじリーダーに絶対の忠誠を誓う人々
これがディストピアというものか
26日目:氷点下70度
猛烈な大寒波が再び街を襲いました。しかし、ジェネレーターを最大レベルまでアップグレードした街はびくともしません。資源は貯蔵庫にうず高く積まれ、極寒の中でもオートマトンが生産を続けています。ロンドン主義者は最後の1人になり、ついに敗北を認めました。街は危機を乗り越えたのです。

しかし、人々は気づいていませんでした。大寒波との闘いはまだ始まったばかりだということに。このあと物語がどう展開するかは、皆さんが実際にプレイしてお確かめください。

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。今回、日本語版の販売を担当するDMM GAMESより、『Frostpunk』オリジナルTシャツ・USBメモリ・ビニールレコードディスクをいただきましたので、こちらをセットで抽選で1名様へプレゼントいたします。以下のプレゼント内容と応募方法をよく読んでご応募ください。

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