吉永小百合、五島列島に感激「忘れられない思い出になった」

 女優、吉永小百合(74)が26日、東京・銀座にあるGINZA SIXの二十五世観世左近記念観世能楽堂で行われた「五島の椿プロジェクト発表会」に登壇した。

 過疎化が進む長崎県において、五島列島に自生する椿を使って産業と雇用の創出を図ることを目的としている同プロジェクト。趣旨に賛同し、「椿サポーター」に就任した吉永はこの企画のCMにも出演。26日から全国で放送開始となったCMでも着用している、五島の椿で染められた鮮やかな着物で登場した、「ウイルスが猛威をふるってたくさんの方が苦しんでいらっしゃる中で、このような会を開催できますことを感謝しております」と冒頭にあいさつした。

 吉永は2011年にプライベートで初めて五島列島を訪問。「教会のたたずまい、空気の美しさ、景色の見事さ、魚のおいしさなど、ここが人間の生きる原点じゃないかという思いがした」とその魅力にとりつかれ、以来、度々訪問していると告白。昨年公開の主演映画「最高の人生の見つけ方」(犬童一心監督)では、長崎市で撮影した際に「ぜひ五島にも行きましょう」と監督に進言。共演の天海祐希(52)らとともに島にいき、「(同地で)撮影させていただいたのは忘れられない思い出になった」と振り返った。

 CM、この日のイベントで着用した着物は、吉永と親交の深い染織家・志村洋子さんが手掛けたもので、五島の椿の幹や葉を使って染色。椿の花は冬に咲くため、志村さんも「一度も(染色に)使ったことながい」と明かしたが、できた生地は鮮やかなピンク色。吉永も「椿がこんなに優しいピンクになるとは思わなかった。もったいなくて何度も着られません。今日は2度目ですけど、(再び着ることができ)幸せです」と優しい笑みを浮かべた。