プロゲーマー候補生の脳波データなど測定調査、心身や脳の健康へのゲーム寄与を目指す。4社1校が参画する産学連携プロジェクト「Game Wellness Project」が発足

プロゲーマー候補生の脳波データなど測定調査、心身や脳の健康へのゲーム寄与を目指す。4社1校が参画する産学連携プロジェクト「Game Wellness Project」が発足

 ゲームエイジ総研は、産経デジタル、日本ユニシス、ヒューマンアカデミー、レノボ・ジャパンと共同の計4社1校で、調査研究プロジェクト「Game Wellness Project」(ゲームウェルネスプロジェクト)を4月より開始することを発表した。

【この記事に関連するほかの画像を見る】

 本プロジェクトは、ゲームプレイヤーの各種データを利活用することでゲームプレイヤーの強化だけでなく、心身や脳の健康、健康寿命の延伸に寄与することを目的としている。

 具体的には、鹿屋体育大学の萩原悟一准教授が進めている「eスポーツにおける心理学・行動科学ベースのスポーツマネジメント研究」の研究結果をヒューマンアカデミーの「eスポーツ学科」に試験導入。数ヶ月にわたって学生のゲームプレイ時における脳波などの各種データを測定するという。調査結果は定期的に公表される予定となっている。

 本プロジェクトの設立に関する背景には、若年層の「なりたい職業ランキング」の上位にゲーム制作・eスポーツ関連の職業がランクインしたことや、全国各地でのイベント開催やeスポーツ専用スタジオのオープンにより、国内でのゲームに対する興味関心が高まっていることが挙げられている。

 一方、世界保健機関(WHO)による「ゲーム障害」の疾病認定など、ゲームに対する懸念の高まりもある。そのため、ゲームプレイヤーのプレイ時のパフォーマンスを様々なアプローチで検証し、ポジティブ・ネガティブの両面を可視化。より豊かな”ゲームライフ”を創出するため、今回のプロジェクト設立に至った。

 今後の展開としては、高齢者向け施設への試験的導入、新たなビジネスの創出など、多岐にわたる形での支援および拡大が予定されている。本プロジェクトがどのような形の成果を残すのか、今後の展開に期待したい。

ライター/ヨシムネ 電ファミニコゲーマー:ヨシムネ