『メフィラス星人』はカリスマ紳士!? 「地球をあげます」と言うよう少年を脅すが…

引用元:マグミクス
『メフィラス星人』はカリスマ紳士!? 「地球をあげます」と言うよう少年を脅すが…

 1967年2月26日は『ウルトラマン』第33話「禁じられた言葉」が放送された日です。この回に登場したメフィラス星人は10000以上のIQを誇る頭脳派で、多くの宇宙人を配下に抱えるボス的な存在でもありました。ウルトラマンとも互角に戦い、最後は引き分けて地球を去ったメフィラス星人について、ライターの早川清一朗さんが語ります。

【画像】カリスマ性が高い紳士!?メフィラス星人の配下たち(5枚)

* * *

 メフィラス星人は黒い体に青い目、尖った耳と、まるで悪魔のような姿をしています。おそらく名前自体が悪魔「メフィストフェレス」から取られているので、あえてそのようなデザインに寄せているのでしょう。

 ウルトラシリーズに登場した怪獣や宇宙人の中でも特に人気が高く、『ウルトラマンマックス』放送前に行われた人気投票では、ゴモラ、ダダに次いで第3位にランクインしています。

 なぜメフィラス星人の人気が高いのか。それはやはり、登場エピソードである「禁じられた言葉」での圧倒的なインパクトの強さが挙げられるでしょう。「その気になれば地球征服など簡単である」と豪語し、ケムール人、バルタン星人、ザラブ星人を配下としているなどカリスマ性も極めて高いものがあります。

 話し方も理知的で、一見紳士を思わせるような口調であることも、普段暴れまわっている宇宙人や怪獣とは一線を画す存在だと、子供にも分かるようになっているのです。

 さらにメフィラス星人は頭脳だけではなく、ウルトラマンと互角の強さを持っています。両腕を合わせて発射する光線はスペシウム光線と同等の威力を持ち、八つ裂き光輪やスラッシュ光線を相殺してウルトラマンを苦しめました。格闘戦でも決着がつかず、最後はスペシウム光線の構えをとるウルトラマンに対し、「必ずまたやってくる」と言い残し、地球を去っていきました。ちなみにこの回の視聴率は40.7%と、『ウルトラマン』の各エピソードのなかでも第37話「小さな英雄」の42.8%に次いで第2位となっています。