「私たちは分断されてはいけない」リアーナ、全米黒人地位向上協会授賞式でスピーチ

引用元:ELLE ONLINE
「私たちは分断されてはいけない」リアーナ、全米黒人地位向上協会授賞式でスピーチ

全米黒人地位向上協会(NAACP)の特別賞にあたるプレジデンツアワードを授賞したリアーナ。2012年に設立、祖母の名前をつけたチャリティ団体「クララ・ライオネル基金」での活動や、音楽やファッション、ビューティなど幅広い分野で多様性や平等の実現に向けて貢献してきたことが評価された。先週末、カリフォルニアのパサデナで授賞式が行われ、リアーナも出席した。

授賞スピーチでリアーナは「今夜、重要なのは私ではない。なぜなら目的の大きさは私の存在よりも大きいから。でしょ?」と観客に問いかけた。「私たちが一致団結したらそんなことはないけれど、私1人よりも目的の方が大きい。それは私の存在は世界で行われている活動のほんの一部に過ぎないから。そしてその活動はまだ終わっていない」。 「私たちは分断されてはいけない」リアーナ、全米黒人地位向上協会授賞式でスピーチ リアーナ(Rihanna)GETTY IMAGES リアーナは「これまでに私が学んだことがあるとすれば、それは私たちがこの世界を一緒によくしていけるということ。私たちが分断されていてはよくしていくことはできない。これは強調してもしきれない。他の人を思いやらない、そういう気持ちを私たちの中に入り込ませないで。『それはあなたの問題で、私の問題ではない』、『それは女性の問題』、『それは黒人の問題』、『それは貧しい人の問題』。この会場に異なる人種や性別、宗教の同僚やパートナー、友人がいる人はどれだけいる? 手を上げてみて」。手が上がると「その人たちはあなたと食べ物やお金を分け合いたいと思っているよね? その人たちはあなたのことを愛している? だったらこれはその人たちの問題でもある。もし私たちがマイケル・ブラウン(2014年、路上で白人警官と言い争いになり射殺された)やアタティアナ・ジェファーソン(2019年、自宅にいたところ警察官によって射殺された)の事件に抗議し行進するのなら、友達にも乗り込むように言って」。

世界では人種や国籍、性別や宗教などを理由にした差別が行なわれ、分断も進んでいる。リアーナのメッセージを改めて受け止めたい。
(text : Yoko Nagasaka)