燐光群がタイのアーティストと「安らかな眠りを~」、霊界と今を生きる人間が交錯

燐光群がタイのアーティストと「安らかな眠りを~」、霊界と今を生きる人間が交錯

「安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI」が3月20日から29日まで、東京・劇場MOMOで上演される。

【写真】日本×タイ 共同制作「安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI」出演者(メディアギャラリー他2件)

本公演は、燐光群が2016年よりタイ、フィリピンで取材とワークショップを重ね、両国の俳優と演出家を招いて東京で2作品を上演した「アジア共同プロジェクト」を発端としている。同企画に参加していたタイの作・演出家ニコン・セタンによる2007年初演の「Rai Phamnak」を、日本版「安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI」として、セタンと坂手洋二の共同演出で送る。

出演者にはタイの俳優SAIFAH TANTHANA、SHOGO TANIKAWA、JIRAWAT CHARNCHEAW、VARATTHA TONGYOOのほか、中山マリ、猪熊恒和、萩野貴継、樋尾麻衣子、渡部彩萌、武山尚史、高瀬大貴が名を連ねた。

■ ニコン・セタン コメント
1945年8月15日は、連合軍によりヒロシマとナガサキに原爆を投下された日本が、降伏を宣言した日だ。
靖国神社。その名前は安らぎの地を意味し、第二次世界大戦よりも遥か昔から、国のために犠牲となった老若男女すべての人々の御霊を祀るという大切な意味をもっている。
それなのに何故、日本の首相がこの神社を参拝するたびに、中国、韓国からの抗議の火種になってしまうのだろうか。
「安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI」(邦題「プレイスレス」)は、サムヤン(バンコクの市内の地名)に私たちの劇団が持っていた小さな劇場”8×8 コーナー”を閉館する前の最後の作品だった。
あれから13年を経て、ついに、この作品を日本で上演することになった。
私にとっては、タイで行方不明になった日本人の帰国の手助けをするような感じだ。
日本の人たちがどう受け入れてくれるか、想像するとわくわくする。

■ 日本×タイ 共同制作「安らかな眠りを、あなたに YASUKUNI」
3月20日(金・祝)~29日(日)
東京都 劇場MOMO

作:ニコン・セタン
翻訳:千徳美穂
演出:ニコン・セタン、坂手洋二
出演:SAIFAH TANTHANA、SHOGO TANIKAWA、JIRAWAT CHARNCHEAW、VARATTHA TONGYOO、中山マリ、猪熊恒和、萩野貴継、樋尾麻衣子、渡部彩萌、武山尚史、高瀬大貴