Xbox Series Xは12テラフロップスのGPUを搭載、スペック情報が新たに公開

引用元:IGN JAPAN
Xbox Series Xは12テラフロップスのGPUを搭載、スペック情報が新たに公開

Xboxの次世代機「Xbox Series X」は12テラフロップスのGPUを搭載し、初代Xboxまでの後方互換に対応する。さらにハードウェア アクセラレーションされたレイトレーシング、最大120FPS、複数のゲームの「Quick Resume」(詳細は後述)を可能にするという。
上記の情報は、Xboxのヘッド、フィル・スペンサーがXbox Wireで公開したスペックの一部だ。同ブログでは、Xbox Series Xのパワー、スピード、没入感、互換性の詳細が明かされている。すでに軽く言及されていた情報がほとんどだが、マイクロソフトがこれまでに発表した最も専門的で決定的なスペック情報となっている。
パワーとスピードに関して、スペンサーは12テラフロップスのGPUを誇るSeries XのカスタムAMDプロセッサに言及している。これによりフレームレートの向上とより大きな世界を楽しめるという。さらに可変レートシェーディング(Variable Rate Shading)に対応することで、ゲームデベロッパーはどこを優先してエフェクトをかけるか選ぶことができ、結果として「最終的な画質に影響することなく、より安定したフレームレート、高解像度を達成」できるとのこと。スペンサーは、ハードウェア アクセラレーションされたDirectXレイトレーシングが搭載されるのはコンソール初だとも述べている。

「Xbox Series X」画像・動画ギャラリー

没入感を実現するための施策として、スペンサーは、(これまでのXboxのハードディスクドライブに代わる)SSDを採用することでロード時間を軽減すると述べている。一時停止した複数のゲームをほぼ待ち時間なしで再開する「Quick Resume」機能も搭載。遅延はコントローラーとHDMIの両方で改善され、最大120FPSに対応する。
互換性に関して、スペンサーはすべてのXbox Oneゲームと、Xbox OneでサポートされているXbox 360、および初代XboxのゲームがSeries Xでもプレイ可能になると約束。さらにこれらのゲームはデベロッパー側の作業なしでXbox Series Xの高スペックの恩恵を受けることができるという。スペンサーは、ゲームを一度買うとすべての対応コンソールでアクセス可能となる「Smart Delivery」システムも発表。このシステムはXbox Game Studiosの作品すべてに適応され、Xbox Oneよりも先にSeries Xでリリースされた作品にも適応される。Xbox Game Passは引き続きファーストパーティタイトルを発売と同時にサポートし、ラインナップには『Halo Infinite』も含まれる。

Series Xが12テラフロップスになるという情報は先週リークされていた。同じリークでは、PlayStation 5が9.2テラフロップスになるという情報もあったが、こちらの情報はまだ未確定だ。比較対象として、PS4 Proは4.2テラフロップス、Xbox One Xは6テラフロップス、Google Stadiaは最大10.7テラフロップス(ただしインターネット回線スピードに左右される)となっている。
テラフロップスはコンピューターの処理能力を示す指標のひとつで、浮動小数点演算を1秒間に何兆回行えるかを表す単位。コンピューターが複雑な計算を1秒間に何回行うことができるかを示しており、理論上ではテラフロップスが高ければ高いほど高品質なグラフィックが可能となる。
しかし、テラフロップスは、コンソールの性能を測る指標のひとつでしかなく、他にもストレージ速度、CPUパワー、もしくはRAMを考慮に入れる必要がある。テラフロップスがすべてではないことは覚えておこう。 Joe Skrebels