柄本佑に“モテ男のDNA” ファンも「沼」にハマる大人の色気

柄本佑に“モテ男のDNA” ファンも「沼」にハマる大人の色気

「モロ二枚目」ではない俳優の人気に火がついてモテ始めると必ず沸き起こるのが、いわゆる「イケメン論争」だ。小栗旬(37)に始まり、綾野剛(38)や星野源(39)、桐谷健太(40)あたりのことだが、そのカテゴリーに最近入ったのが、柄本佑(33)だ。

 柄本の根強いファンは少なくないが、それは「イケメン」より「演技力」が評価されてきた面が強い。

「屈折した若者を演じたら柄本の右に出る俳優はいませんでした。2007年公開の映画『犯人に告ぐ』では、”ヒマだから“という理由で子供を次々と殺害する若者を演じ、短時間の登場ながら、暗く無気力で得体の知れない不気味さで強烈なインパクトを残しました。12年の映画『臨場・劇場版』の無差別通り魔殺人事件の犯人役も見事な怪演ぶりでした。『狂気を演じるための顔を持って生まれた俳優』という印象です。そんな彼のイメージを変えたのが、15年のNHK朝ドラ『あさが来た』。最初こそ陰湿なキャラでしたが、最終的には妻のために一途に生きる夫を好演し、いつの間にか”イケメン“に見えていました」(芸能ライター・弘世一紀氏)

 2月8日に放送を終えた「心の傷を癒すということ」(NHK総合)では、医師として阪神淡路大震災の被災者に寄り添い、ドラマのタイトルとなった本を刊行するも、39歳の若さで亡くなった実在の人物を演じた。優しく被災者に寄り添うたたずまいだけで視聴者を引きつける存在感は圧巻だった。

 一方、現在放送中の「知らなくてもいいコト」(日本テレビ系)では、主人公の元カレである動物カメラマンの尾高由一郎役を演じている。いわゆる王道のイケメン役で大人の色気を全面に出し、若い女性ファンの間では、「尾高沼」という言葉が生まれるほど。どうやら、「尾高の男らしい言葉遣いや振る舞いにハマってしまう」という意味らしい。このドラマで柄本は主演の吉高由里子(31)と不倫に陥ることになるが、思い出されるのが柄本の実父・柄本明(71)の不倫エピソードだ。

■ファンに手を出した父・柄本明の不倫

 柄本明は今でこそ、数々の映画賞を受賞し、女優の故・角替和枝(享年64)とおしどり夫婦だったことで世間に認知されているが、かつては、その特異な風貌と存在感で注目されていた。それが実はかなりのモテ男だということが明らかになったのは、02年のことだった。

「柄本の大ファンで追っかけをしていた20歳年下の女性と密会していたところを、フライデーに撮られたのです。その場所が家族と暮らす自宅そばの老舗ラブホテルで、直撃された柄本はその女性の素性すらよくわからないような物言いで、集まった報道陣の『愛人ですか?』という問いに対しても、『ご想像にお任せします』とトボけてけむに巻きました。彼の盟友である俳優の笹野たかしが、かつて柄本との対談で『(若い頃は)よくモテたよね』と語っていたくらい、実はかなりのモテ男なんです。02年の“密会報道”時は角替さんと夫婦でしたから、考えれば不倫にあたります」(前述・弘世一紀氏)

 弟の柄本時生(30)も一見おとぼけキャラ的な風貌だが、先日、12年間友人関係だったという女優の入来茉里(30)と結婚。柄本父子には”モテ“の血だけでなく、もしかしたら”不倫“の血も流れているのでは……と心配する佑ファンもいそうだが、そこは心配ご無用。

「佑は10代の頃、あまりに女性にモテないため、ドキドキを経験したいと同世代の俳優の高良健吾と下北沢を恋人つなぎで歩いてみたそうです。彼は25歳で女優の安藤さくらと結婚しましたが、初めて聞いた安藤の声に運命を感じ、猛烈にアタック。金魚のフンみたいに安藤のそばを離れなかったため安藤も結婚に応じたのだとか」(前出・弘世一紀氏)

 あの風貌にして愛嬌のあるエピソード。この振り幅こそが、彼の魅力=イケメンという解釈になるのかもしれない。