『アベンジャーズ』制作中にケヴィン・ファイギがマーベルを辞めていたかもしれない――マーク・ラファロが明かす

引用元:IGN JAPAN
『アベンジャーズ』制作中にケヴィン・ファイギがマーベルを辞めていたかもしれない――マーク・ラファロが明かす

『アベンジャーズ』の制作中にマーベルの社長、ケヴィン・ファイギが辞めていたかもしれない、とマーク・ラファロが明かした。スーパーヒーローシリーズ内での多様性と表現の不足についての問題がその原因だったという。
インディペンデント紙のインタビューで、2012年からブルース・バナーとハルクを演じてきたラファロがファイギと交わした会話を思い返して語った。ファイギはあまり長くは続けられない「かもしれない」と言っていたという。なぜ女性のスーパーヒーローが主人公の映画がないのかという問題についてディスニーと話し合うことを考えていたというのがその理由だ。

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「最初の『アベンジャーズ』を撮っていたとき、ケヴィン・ファイギが僕に言ったんです。『あのさ、僕は明日はここにいないかもしれない』って」とラファロは言う。「それから、『アイク(アイザック・パルムッター、当時のディズニーの最大の株主)は女性のスーパーヒーローが主人公の映画をみんなが観にいくっていうことを信じないんだ。だから、もし僕が明日ここにいたら、僕は闘いに勝ったっていうことだよ』と」
闘いに勝ったのはファイギであることは明らかだ。ラファロはこの重要な瞬間はマーベルにとっての「ターニングポイント」だったと言っている。このことが、マーベルスタジオが大きく前進し、多様性を受け入れてスクリーン上で描かれる物語の幅を広げ、MCUの世界を完全に変えるきっかけとなったためだ。
「ケヴィンは黒人のスーパーヒーローや女性のスーパーヒーロー、LGBTのスーパーヒーローを求めていました」とラファロは加えている。「ファイギはマーベルユニバースを完全に変えたんです。今はゲイのスーパーヒーローの作品が進行中です。黒人のスーパーヒーローがいて、女性のスーパーヒーローもいる。スカーレット・ヨハンソンの映画がもうじき公開になりますし、『キャプテン・マーベル』もあります。次はシー・ハルクの予定です」

「このレベルで多様性を受け入れているスタジオはほかにないと思います。そうしないといけないんですけどね。この世界はまだまだぜんぜんだめです」とラファロは最後にそう言っている。
ファイギはMCUのフェーズ4にはLGBTQ+の作品があると明言しており、2020年5月1日公開の『ブラック・ウィドウ』から正式に始まるのではないかと期待が高まっている。そのあとには、2020年11月6日公開の『The Eternals(原題)』が続く。『The Eternals』はMCUで初のゲイであることを公表しているキャラクターが主要人物として登場する。
「彼は結婚していますし、家族もいます。それは彼という人物のほんの一部です」とファイギは昨年8月のGood Morning Americaに出演した際に話していた。

フェーズ4に登場する予定の作品についてのさらなる情報は、『ブラック・ウィドウ』公式予告編第1弾の分析とポスターをチェックしよう。『The Eternals』の予告編第1弾の分析は、エターナルとディヴィアンツのキャラクター解説を読んでから。 Adele Ankers