チュート徳井が活動再開「この仕事以上にやりたいことはありません」

 個人会社の約1億2000万円の申告漏れ問題で昨年10月から仕事を自粛していたお笑いコンビ、チュートリアルの徳井義実(44)が24日から活動再開したことが同日、発表された。吉本興業によると、本人は今回の問題を猛省し、すべての納税手続きを完了したことから復帰を決断。税理士とも新たに顧問契約を結んだ。先週末、仕事先のテレビ局には関係者が報告済み。復帰後最初の仕事は調整中だ。

 ルーズな性格で1億2000万円の税金申告漏れが発覚してから約4カ月。猛省したイケメン人気芸人が、確定申告シーズンに再出発を図る。

 吉本興業はこの日、同日付で徳井が活動再開することを発表し、「今回の件を重大な問題として捉え、猛省し、関係各位の協力、指導のもとにすべての納税手続きを完了しました」と説明。本人は専門家の指導で税務などに理解を深め、東京在住の税理士と新たに顧問契約を結んだという。

 今月21日、徳井が出演を見合わせているレギュラー番組を放送するテレビ局など仕事先に関係者が復帰を報告した。具体的な復帰後の初仕事は調整中。関係者によると、早ければ4月改編時期にもテレビ復帰する可能性があるという。

 吉本興業はこの時期の活動再開について「環境が整ったため」と説明。世間で税への関心が高くなる確定申告期間中だけに、きちんと手続きを踏んだことをアピールする目的もあるとみられる。

 徳井は会見する予定はないが、この日に「Yahoo!ニュース」にアップされた芸能ジャーナリスト、中西正男氏のインタビューで現在の心境を吐露した。取材は今月16日に行われ、休業期間中はスーパーに買い物に行ったり、ジムに行く以外はほぼ外出せずに過ごしたと告白。ネットで批判の声も目にし、「不快にさせてしまうのであれば、この仕事をしている意味がない」と別の仕事も考えたが、「結局、この仕事以上にやりたいことはありませんでした。一歩一歩進むしかない」と決意を新たにした。

 また、相方の福田充徳(44)とはメールで連絡を取り合い、今後について相談していたという。

 復帰発表を受け、ネット上は賛否両論。「期待している」と歓迎する一方、「もう笑えない」「今までのようにお茶の間に受け入れられるのか」などと厳しい意見が多く見受けられた。

 徳井は昨年10月、個人会社が東京国税局に計約1億2000万円の申告漏れを指摘されていたことなどが発覚。当時、会見では「想像を絶するだらしなさ」などとざんげしていた。