圧巻タップダンスは9割俳優が実演!『スウィング・キッズ』撮影裏話

圧巻タップダンスは9割俳優が実演!『スウィング・キッズ』撮影裏話

 日本でも口コミで話題を呼び、スマッシュヒットを記録した映画『サニー 永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル監督がインタビューに応じ、最新作『スウィング・キッズ』(公開中)の華麗なタップダンスシーンの撮影や、主演D.O.の俳優としての魅力について語った。

D.O.の圧巻タップダンス!『スウィング・キッズ』本予告編 圧巻タップダンスは9割俳優が実演!『スウィング・キッズ』撮影裏話 (C) 2018 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & ANNAPURNA FILMS. All Rights Reserved.

ダンスはセリフの代わり

 1951年、朝鮮戦争中の巨済島捕虜収容所を舞台に、収容所の対外的イメージアップのために寄せ集められたタップダンスチームのメンバーたちが、人種や思想を超えダンスで絆を深めていく姿を描き出す本作。カン・ヒョンチョル監督は「ダンスを通して感情表現するということに重点を置きました。ダンスがただの見どころで終わるのではなくて、しっかりと気持ちを伝えられるように撮りました」と本作ではセリフと同じくらいダンスが重要であったことを振り返る。

 劇中では数々の名曲にのせて、華やかなタップダンスが繰り広げられる。尋常じゃないスピードで踏まれるステップをはじめ、数か月の練習だけでは到底習得できないのでは? と思うようなシーンもあるが、なんとタップダンスシーンの9割は俳優が実際に踊ったものだ。 「本当にみんな頑張ってこなしてくれました。かなり難易度が高く、物理的に人にはできないんじゃないかと思えるもの以外はやってくれましたし、難易度が高いものも途中まで踊ってもらって、あとは代役の方にやってもらって、それを織り交ぜながら撮っていきました。『これは人にはできないんじゃないかな?』と思うこともD.O.さんはやってくれました」 カン・ヒョンチョル監督にとって、ダンス映画への挑戦は今回が初めて。ダンス映画についていろいろと勉強したが、過去の作品は参考にしたくても適切なものがなかったという。「でも、ダンス映画はとても好きなのでいろいろと観てきました。理念の対立を描いた『ホワイトナイツ/白夜』(1985)という映画があるのですが、この映画の主人公を演じたグレゴリー・ハインズさんはタップダンサーなんです。映画でも一流のタップダンスを見せてくれるんですが、その弟子が(『スウィング・キッズ』に出演した)ジャレッド・グライムスさんなんです」