「パラサイト」のポン・ジュノ監督　「日本の観客に感謝」　アカデミー賞受賞で来日会見

　米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞で、外国語作品として史上初めて作品賞を受賞するなど４冠に輝いた韓国映画「パラサイト　半地下の家族」のポン・ジュノ監督（５０）と主演のソン・ガンホさん（５３）が２３日、日本記者クラブ（東京・内幸町）で会見し、「劇場で映画を見て熱く反応してくれた日本の観客に感謝を伝えたい」と語った。

　評価された理由について問われた監督は、「賞を目標に映画を作っているわけではない」とした上で、「予測を裏切るストーリー展開、とくに後半の展開が面白い、新鮮だという意見を多く耳にした」と、作品を見た観客の反応を紹介した。

　ソンさんは「日本と韓国は近い国なので、『パラサイト』が日本で好評を博したように、互いの文化に対する共感が持てればいいなと思う」と話した。

　本作は、全員失業中の貧しい一家と裕福なＩＴ企業の経営者家族が出会い、想像を超える展開が見どころ。１月１０日に日本公開されたが現在、動員２２０万人を超え、興行収入は３０億円を突破、日本における韓国映画の歴代興収第１位となった。