群雄割拠する若手ミュージカル女優、”豊作”の背景にアイドルブーム

引用元:オリコン
群雄割拠する若手ミュージカル女優、

 空前のミュージカルブームに沸く昨今。特に2020年は、ブロードウェイ・ミュージカルから日本オリジナル・ミュージカルまで豪華ラインナップが目白押しだ。そうした潮流と足並みを揃えるように、若手も続々と成長。その背景には長らく続くアイドルブームがあった!? アイドル出身の若手ミュージカル女優が群雄割拠する中、大本命として注目されるのは──。

【動画】田村芽実、本田美奈子.さん役初主演舞台の見どころは… 群雄割拠する若手ミュージカル女優、 高畑充希 photo:RYUGO SAITO(C)oricon ME inc.

◆空前のミュージカルブーム、注目はU-25の新世代ミュージカル女優

 フジテレビ系の音楽番組『MUSIC FAIR』で2月8日に放送されたミュージカル特集が、Twitterのトレンド入りする反響を呼んだ。番組では今年春に上演される『ミス・サイゴン』、『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』という話題の2作のキャストが劇中歌を披露。SNSには「歌うますぎ!」といった賞賛コメントがずらりと並び、ミュージカルスターの歌唱力に改めて圧倒された視聴者は多かったようだ。

 テレビの音楽番組でもたびたびミュージカル企画が組まれるなど、空前のミュージカルブームと言われる昨今。その人気を牽引しているのはもちろん、華も実力もあるミュージカル俳優たち。さらにラインナップの充実から近年は若手も続々と成長し、日本のミュージカル界を活気づけている。

 前述の『ミス・サイゴン』のヒロイン・キム役も高畑充希(28歳)、昆夏美(28歳)、大原櫻子(24歳)、屋比久知奈(25歳)といずれも20代だが、さらに下の世代には、昨年末のNHK紅白歌合戦で中村倫也とディズニーメドレーを披露した木下晴香(21歳)、昨年は『ロミオ&ジュリエット』、今年も『アナスタシア』と大作のヒロインが続く葵わかな(21歳)、東宝芸能所属の上白石萌歌(19歳)と上白石萌音(22歳)などなど、フレッシュかつ人気と実力を兼ね備えた存在を挙げれば枚挙にいとまがない。 群雄割拠する若手ミュージカル女優、 桜井玲香 (C)ORICON NewS inc.

◆アイドルのセカンドキャリアとしてのミュージカル女優、大本命は……?

 こうした若手ミュージカル女優の”豊作”の背景には、長らく続くアイドルブームがあると考えられる。事実、アイドル卒業後に舞台やミュージカルに活動の場を求めるケースは実に多い。

 前述の『ホイッスル・ダウン・ザ・ウィンド ~汚れなき瞳~』ヒロインの生田絵梨花(23歳)は現役の乃木坂46メンバーだが、結成以来キャプテンを務めて昨年卒業した桜井玲香(25歳)もすでにミュージカルで活躍している。

 特にAKB48の卒業生には舞台・ミュージカルで活躍する女優が多く、初期メンバーの秋元才加(31歳)や宮澤佐江(29歳)、梅田彩佳(31歳)などは、もはや中堅の域に達しているとも言える。

 ちなみにミュージカル女優にとっては最大の賛辞である「おそろしい子」と称される唯月ふうか(23歳)も、アイドル活動の経歴がある。

 そんなアイドル出身の若手ミュージカル女優の中でも次世代の大本命として期待を寄せられているのが、アイドル界屈指の実力派集団・ハロー!プロジェクト出身の田村芽実(21歳)だ。