天童担or来生担?「恋つづ」人気を支えるのは“ベタベタ”な展開

天童担or来生担?「恋つづ」人気を支えるのは“ベタベタ”な展開

〈あ――〉〈きゃ――〉〈無理、もう無理――〉

 ドラマが始まった瞬間から、SNS上に悲鳴のような書き込みが相次ぐのは、TBSの火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」。

 書き込みの大半は、佐藤健(30)が演じる「魔王」こと天童医師に向けられたものだが、2月18日の第6話放送後には〈来生先生、ついに!〉というコメントも次々と投稿された。

「来生先生」とは毎熊克哉(30)が演じる医師の名前で、ヒロインの看護師・七瀬(上白石萌音=22)を巡って天童と“恋のライバル”となる役回りだ。

「舞台が病院なので『恋つづ』は一応、医療ドラマ。手術シーンも出てきますけど……でも、もうこれは医療ドラマのくくりではなく、王道ベッタベタのラブストーリーということでいいんじゃないでしょうか」と笑うのは、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏だ。

 第6話では、どんな時もヒロインを優しく見つめ、励ましてきた来生がついに秘めていた恋心を告白。「俺がいるから」「好きだよ」と言いながら佐倉を強く抱きしめたシーンには、多くの視聴者が〈カッコよすぎる〉と悶絶したようだ。

 来生は初回から“ヒロインが弱っている時には、必ず現れる男”。そのため、遅かれ早かれヒロインに告白するだろうことは、多くの視聴者が最初から分かっていたはずだが……。

 前出の山下氏は「ベタな展開こそが視聴者の求めていたものなんです」と、こう続ける。

「三角関係、四角関係は恋愛物語の王道。恋模様がもつれればもつれるほど、見ているほうは盛り上がるわけですよ。佐藤さんと毎熊さんのキャラ設定が真反対なのもいいんですが、顔立ちも対照的なところも盛り上がる大きな要素となっているのかも。視聴者は画面を見ながら“違うタイプの男の間で揺れる私”なんて疑似恋愛をどっぷり楽しめますからね」

「恋つづ」の公式SNSも、なかなかの盛り上がりぶりだ。現在フォロワー数は約50万人で、多いときには約3000ものコメントが書き込まれている。

「公式インスタグラムの投稿には『#天童担』『#来生担』のハッシュタグがついており、フォロワーたちも〈私は来生担〉〈無理、選べない〉と盛り上がっている。視聴率は10%あたりを前後と、そこまで高くはありませんが、書き込まれているコメントは熱く、このドラマが愛されているのがよく分かります」(テレビ誌ライター)

 天童とヒロインの仲を割く存在となる蓮佛美沙子(28)が演じる女医も、分かりやすいほどの憎まれキャラで、いい味を出している。

 加えて第7話には最近女性から大人気の俳優・清原翔(27)もゲスト出演と、四角関係を超えて五角関係になる可能性も出てきた。

 何はともあれ「恋つづ」には、見ていて気恥ずかしくなるぐらいにド直球な“THEラブコメ路線”を最後まで突っ走ってほしいものだ。

 視聴者は“キュン”を待っている。