中居正広、異例づくしの独立は事務所と双方に最大限メリットの離れ業…同様のケース今後低い

引用元:スポーツ報知
中居正広、異例づくしの独立は事務所と双方に最大限メリットの離れ業…同様のケース今後低い

 タレントの中居正広(47)が21日、所属するジャニーズ事務所を3月末で退所することを発表した。この日、テレビ朝日系「中居正広のニュースな会」(土曜・正午)の収録前に東京・六本木の同局で会見し、19日に個人事務所「のんびりな会」を設立したことを明かした。退所理由については、16年末のSMAP解散後の「燃え尽き症候群」からの脱却などを挙げた。

 中居は会見で、金銭面についても触れた。本来、ジャニーズが決めた仕事であれば、今後も取り分を分け合うのが通常。だが、ギャラは全て中居のものになるという。また、たった一人で設立した個人事務所も、当面は長年マネジャーを務めた男性が「出向」という形でサポートする。

 異例づくしの独立は、SMAP解散以降、入念な“交渉”を行ったからこそ。それは同時に、中居正広というタレントの大きさ、またジャニーズ事務所の大きさがあったからこそ実現したといえる。今後、同様のケースで独立するタレントが出る可能性は低い。

 中居の全レギュラー番組は続投となった。退所後に地上波から姿を消した「新しい地図」の3人の時とは、あまりに対照的だ。両者の違いについて、中居は「(自分は)新しいものをやりたい感じではない。3人は自分たちでネットなのか、間口を広くやられている。僕の番組だって終わるかもしれない。1本減り、2本減り、とか。そしたら、そこまでのタレント」と持論を繰り広げた。“現状維持”は3人の時を含めて「圧力」とも取られかねない言動によってイメージダウンや反発を避けるジャニーズの狙いもにじみ出る。

 SMAP解散時、稲垣ら3人の退所時、ともにコメントはなかった。中居は会見を開いた理由について「憶測の軽減」を挙げた。タレントと事務所、双方のメリットを最大限に生かした離れ業だったといえる。 報知新聞社