中居正広、3月いっぱいでジャニーズ退所 SMAP再結成は「1から99%」

中居正広、3月いっぱいでジャニーズ退所 SMAP再結成は「1から99%」

 タレント、中居正広(47)が21日、東京・六本木のテレビ朝日で会見を行い、3月いっぱいでジャニーズ事務所を退所し、独立して個人事務所「のんびりな会」で活動することを電撃発表した。2016年末のSMAP解散後から「次への意欲が出ず、環境を変えたかった」と告白。グループの再結成については「1から99%」と否定しなかった。レギュラー番組は4月以降も継続。22日に同局系「中居正広のニュースな会」(土曜正午)でファンに心境を語る。

 会見場で報道陣を待ち構えていたのは、まさかの中居一人だけ。カメラマンから無数のフラッシュを浴びると、「フラッシュの点滅にご注意ください」との直筆看板を掲げて笑わせた。

 報道陣がそろうと、予定より10分早い午後3時50分に会見をスタート。司会進行も自ら務め、質問のNG事項は一切なしで110分にわたり心境を語り尽くした。

 退所の意向は昨年5、6月頃、事務所に伝えた。2016年末のSMAP解散後から「よし、次」とならず、環境を変えたかったと説明した。

 15年に79歳で死去した父・正志さんの命日で友引の今月19日、会社名に“なかい”を含む個人事務所「のんびりな会」を立ち上げ、3月末の退所が決定。テレビ・ラジオ計6本のレギュラー番組は4月以降も継続する。

 木村拓哉(47)や17年9月にジャニーズ事務所を退所した稲垣吾郎(46)、草なぎ剛(45)、香取慎吾(43)の元SMAPメンバーには20日にメールで退所を伝えた。「返事は半分ぐらい」と告白。一部で報じられた稲垣、草なぎ、香取との“合流”は「選択肢になかった」と否定した。

 SMAP再結成の話題には「5人で環境や兼ね合いもある」と慎重。それでも「エンターテインメントは1から99%の中で模索するもの。100%ないとは言えない」と“再会”を匂わせた。

 再結成のカギを握るのは、中居に他ならない。この日、稲垣、草なぎ、香取は「一緒に頑張ってきた中居くんの新しいスタートにエールを送りたいと思います」と連名でコメントを発表。中居はSMAPへの思いを問われると「昨日、家電量販店で『SMAPの中居さんですか?』と言われた。それでいいし(SMAPへの)気持ちが切れることもない」と愛着をにじませた。

 1986年から34年在籍した事務所の一番の恩人に挙げたのは、昨年7月に亡くなった元社長のジャニー喜多川さん(享年87)。「『ジャニーさん、力くれ』と思って持ってきた」とポケットから遺骨が入った小瓶を取り出し「『YOU最悪だよ』と言っていると思う」と天を見上げた。

 大みそかをもって活動を休止する嵐に先んじるかのように、中居がジャニーズを去る。個人事務所にはスタッフやマネジャーがおらず、中居のみ。「今までは大きな傘の下でやっていた。今後は雨が降っても風が吹いても自分の傘で防ぐしかない」。一人でメディアに対したのは、覚悟の表れだった。

 その先にSMAPのファンが願った未来はあるのか。まだ予測はつかない。