野村監督、死去の1年10か月前に40年断絶の実兄と和解していた「沙知代さんと兄貴は合わなかったから…」

引用元:スポーツ報知
野村監督、死去の1年10か月前に40年断絶の実兄と和解していた「沙知代さんと兄貴は合わなかったから…」

 今月11日に亡くなった野村克也さん(享年84)の生前最後のテレビ出演となったTBS系「爆報!THEフライデー」(金曜・後7時)が21日、放送された。

【写真】ノムさん、亡くなる18日前に救った元スター選手…生前最後のテレビ映像

 野村さんは2017年に同番組に初出演して以降、たびたび登場。番組では日数にして870日にわたり野村さんの姿を追いかけてきた。野村さんは17年12月に最愛の妻・沙知代さん(享年85)を亡くした際、お別れ会でかけた言葉を「バカ!」だったと告白。「俺より先に逝きやがってという思いだよ」と明かしていた。

 さらに亡くなる1年10か月前の18年4月には生まれ故郷の京都に足を運び、40年間にわたって断絶していた3歳年上の実兄・嘉明さん(87)と再会していた。「沙知代さんが合わない。兄貴とは」と交流を断っていた理由を明かした野村さん。

 妻子がいたが、沙知代さんとの不倫関係が報じられた際に嘉明さんが野村さんの行動を「非常識」と批判したことから確執が生まれ、「あんなクソ真面目、信用できねえ」と野村さんは関係を絶ってしまった。

 しかし、京都の旅館で再会し、「どうや? 元気だったか」「年いったなあ」と語り合った。野村さんが「一つ教えてないことがあるんだよ。俺が東京で前の女房、捨てたと思っているだろ。違うんだよ。初めて告白するけど、出ていけって言われて、俺が家を出ていったんだよ」と最初の離婚の理由を告白。嘉明さんも「大変、申し訳なかったと思っています」と謝罪。野村さんも「(沙知代さんも)あの世で喜んでいるよ。兄貴と沙知代さんとの間には誤解があったから。あの世に行く前に話せて良かった」と話し、和解。2人で両親の墓参りに赴いた。

 「ノムさん」の愛称で多くの人たちに親しまれた野村さんは、プロ野球選手として27年間の現役生活を経て、引退後はヤクルト、阪神、楽天、社会人野球のシダックスで監督を務めるなど、選手、監督時代を通じ、長年、日本野球界を支えてきた。 報知新聞社