槇原敬之容疑者を2度目の薬物逮捕に追い込んだ…ドロドロの愛憎劇

槇原敬之容疑者を2度目の薬物逮捕に追い込んだ…ドロドロの愛憎劇

【芸能界クロスロード】

 覚醒剤は性的な快楽を求め異性と共に使用するケースが多いという。1999年、槇原敬之容疑者(50)が逮捕された際、同棲中の部屋で一緒に逮捕されたのはゲイの街として知られる新宿2丁目に出入りするKさんだった。犯罪は時に別な一面が露呈する。〈愛人の存在・乱痴気騒ぎ〉から、住まいや年齢詐称まで知られてしまうこともある。槇原容疑者のゲイの恋人もしかり。

 表と裏の顔があるのが芸能人。不倫もその一端だろうが、どんなダメージを受けようと表の本業が評価されれば、すべてはクリアにできる。槇原容疑者はその最たるミュージシャンだった。1度目の逮捕後に作った「世界に一つだけの花」など数々のヒット曲。才能の素晴らしさに誰もが酔いしれ、覚醒剤のことなど忘れさせて余りあるものだった。歌番組だけでなくトーク番組にも出演。人懐こい笑顔で意外にも冗舌。好感度も上がっていたが、あくまでも表の顔に過ぎない。2度目の逮捕になった今回も次々と裏の顔が暴かれている。

■覚醒剤は男とセット

 裏の話は以前から流れていた。例えば、執行猶予中の頃――。槇原容疑者は「もう二度と会うことはない」とKと決別。東京を離れ実家のある大阪で謹慎生活を送っていた。覚醒剤をやめる最善の方法のひとつがクスリ仲間との交流を断ち生活環境を変えること。元経験者からこんな話を聞いたことがある。

「再び同じ環境で似たような人と交流すれば、フラッシュバックのように覚醒剤の快楽が蘇り、つい誘惑に負けてしまう」

 実家とはいえ槇原容疑者が選んだ大阪も東京と変わらない誘惑の多い街。槇原容疑者も誘惑に負けたように、

「堂山(有名なゲイタウン)で見かける」という情報がもたらされ、取材に出かけた。仕入れた話から槇原容疑者は会員制のバーに出入りしていたという。

「ゲイの世界は彼にとって唯一、リラックスできる場所だったと思うわ」

 そんな同情的な声も聞いた。その後、槇原容疑者は復帰を目指して上京。憎しみ合って別れたわけではないKとの再会も自然な流れ。同じ傷を持った男同士。同棲まで復活させた。さらにKは槇原容疑者の事務所の取締役に就任。公私にわたるパートナーになっていた。覚醒剤の供給源だったKと再び手を染めるのも時間の問題だった。今回の逮捕では所持と器具は発見されたが、尿検査の結果はシロだったのは、槇原容疑者にとって覚醒剤は男とセット。1人での使用はなかったのだろう。

 親密さを増した2人の仲も壊れれば負の連鎖が起きる。2年前に2人は破局。愛憎劇に会社経営を巡る金銭トラブルまで囁かれていたなか、Kが再び覚醒剤で逮捕。槇原容疑者も捜査対象者として浮上して不思議はない。ミッツ・マングローブによれば「2丁目ではマッキー(槇原容疑者)は神」という存在だったというが、再び覚醒剤に手を出し、背景に破局と金銭問題が絡めば、噂好きの2丁目のかっこうのネタ。ドロドロの愛憎劇が覚醒剤の逮捕につながった。

(二田一比古/ジャーナリスト)