橋本真也“空白の8カ月”を追う BSフジ「反骨のプロレス魂~破壊王 最期の真実~」

引用元:夕刊フジ

 ★反骨のプロレス魂~破壊王 最期の真実~(BSフジ、8日午後5時)

 「破壊王」としてプロレスファンから愛された橋本真也選手が40歳という若さで亡くなってから、もう14年もたつ。今では息子がレスラーとしてリングに立っている。

 番組では「橋本真也」というプロレスラーの“反骨心”を関係者のインタビューから深掘りしていく。そして、そこから浮かび上がったのは、ZERO-ONE崩壊から急逝に至るまでの“空白の8カ月”の真実だ。

 橋本選手といえば、やはり「時は来た」発言と、長州力との“コラコラ問答”だろう。圧倒的な強さをみせる一方、バラエティー番組にも登場するなど、どこか憎めない愛らしさをもったレスラーだった。

 そんな橋本選手の半生は、ミスターIWGPと称されるほどの栄光から一転して、小川直也との抗争、そして引退、さらに復帰後の独立、借金、離婚、けがと試練の連続だった。妻の元を離れ、ほかの女に走っていたことまで赤裸々に描き出していく。

 そして突然の死。“闘魂三銃士”として共闘してきた蝶野正洋選手は、その死をきっかけに、命について考えるようになり、救急救命の大切さを訴える活動に取り組んでいる。橋本選手が遺したものは果てしなく大きいのだ。

 けがをして、沈黙していた約8カ月。誰もがリングへの復帰を望んでいたが、結局、リングへ戻ることはなかった。しかし、友人たちのインタビューからは、常に前向きだった姿が浮かび上がる。

 そして、番組は、この8カ月間で橋本選手の周りに起きていた衝撃の事実を掘り起こしていく。

 今でも入場曲「爆勝宣言」のイントロを聴くと心がわきたつ。それは橋本選手のひたむきな闘争心のせいなのか。白いはちまきを巻いて、リングへの向かう橋本選手の姿が目に浮かぶようだ。(F)